65オヤジのスタイルブック

DVD「アジョシ」

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、ウォンビン主演のアクション映画「アジョシ」です。

質屋で働く謎の男が誘拐された少女を救いに行く内容ですが、この種の映画で傑作と言えば、デニーロのタクシードライバー、ジャンレノのレオンが印象に残ります。

前評判の高かった今回の作品も文句なしに、前述の日本に加えても申し分ないできばえです。

ニューヨークを舞台にした「タクシードライバー」パリを舞台にした「レオン」そして韓を舞台にした「アジョシ」、それぞれに街を取り巻く複雑な社会が特色となっています。

今回も、台頭するチャイニーズマフィアと韓国ヤクザ、そして、軍事政権から民主化の道をたどった韓国社会の闇の部分を浮き彫りしながら、おじさん(アジョシ)と慕う孤独な少女の現実と自分の犯した十字架を背負う男の過去。

その二人の中に芽生えた愛が、誘拐によって、悪へのすさまじい憎悪へと変わっていく。張り詰めた緊張感が最後まで続き、瞬き出来ないほどの威圧感に支配されます。

韓国四天王の一人、若きウォンビンのアクションと演技力は、秀逸で、彼と監督、撮影、武術指導の監督との作品へのすさまじい情熱を感じました。

ウォンビンファン(彼の甘いルックスをかき消すような新しいウォンビン)ならずとも、この映画は彼の代表作となりました。

日本でも、子役の活躍が著しい昨今、韓国の天才子役、誘拐された少女を演じたキム・セロンの静かな演技は、ちょっと日本人の子役では無理ではないかと感じました。

香港ノワールにより、もたらされたアジアのアクション映画は、確実に今韓国映画により昇華されたことを裏付けた逸作となりました。

 

息を呑むシーンの連続の中で、このシーンのウォンビンのセリフにぐっと来ます。


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