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こんにちは。本日は大橋歩展のレポートをお届けします。
ファッションに少しでも興味がある人なら、この人の名前を知らない人はいないと思います。
ファッションイラストレーターの日本のパイオニアとして半世紀近くにわたり活躍している人もそうそういません。
メンズクラブのイラストや平凡パンチの表紙にアンアンなどの数々のファッション誌のイラストを飾り、ピンクハウスやKISSAのスタイル画を手がけ、挿絵やエッセイを発表するなど今なおマルチな活躍をされています。
今回は、そんな才能あふれる大橋歩女史の全貌展とも言うべき展覧会で、1940年三重県津市に生まれた彼女の里帰り展ともいえます。
ここに行けば大橋歩のすべてが見えるすばらしい展覧会でした。
メンズクラブ、アンアン、ピンクハウス等のイラストを原画と対比させることで、その制作現場を感じ取れる展示は、その時代の空気感も伝わってきます。その集大成とも言えるのが彼女をスターダムへとのし上げた「平凡パンチ」の表紙です。現在のフォト中心のファッション誌とは、比較にならないほどの芸術性を持っています。
茶々丸オヤジが多感な頃に出会った「ピンクハウス」のスタイル画は、生の洋服を元に描かれたスタイル画は、着る者、それを見る者の想像力をかき立ててくれました。
彼女の持つ才能は、イラストの世界にとどまらず、編集にまで及びます。彼女のライフスタイル集大成的雑誌「アルネ」により世代を超えて支持される存在となっています。
観覧後、偶然にも小柄で元気な大橋歩さんに出会いました。
そんな元気な姿を目にして、さらなるご活躍をお祈りしながら会場を後にしました。
※会期は12月6日(日)三重県立美術館にて