映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、永遠のスターと天才カメラマンの束の間の友情を描いた作品「ディーン、君がいた瞬間(とき)」です。
僕たちの時代。すべての憧れがアメリカにあった。オールディーズのリバイバルの中で、リーゼントに赤いスイングジャケットを着たジミーの姿は、男も女もほれ込むアメリカを代表するヒーロ―でした。
今回の作品は、ジェームス・ディーンの姿を最も多くカメラに収めたデニス・ストックとジェームス・ディーンの友情の物語です。
エデンの東やジャイアンツなどの映画で、俳優としての成功の道を歩み始めたジミー。若者たちを虜にした彼の底知れない魅力に憑りつかれた、新米カメラマンのデニスは、彼のプライベートフォトを撮り、カメラマンとしての成功を夢にディーンに近づきます。つかみどころのない自由奔放なディーンに翻弄されながら、デニスは、故郷での同行が叶います。
そこで観たジェームス・ディーンの姿は、デニスが抱くイメージとまったく異なり、僅かな日々の中でプライベートフォトが完成、ライフ誌での掲載を勝ち取ります。
こうして友情を交わしたディーンとデニス。デニスの成功の道のりに、ディーンの姿はなく理由なき反抗を最後に、ディーンは、デニスと24歳で永遠の別れをします。
没後60年を記念した本作。永遠のアイドルにしてヒーローとなったジェームス・ディーンの知られざる姿が映しだされています。