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アンドリュー•ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展 岐阜県現代陶芸美術館



今回は、先月に鑑賞した岐阜県現代陶芸美術館で開催中の「アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション」展を紹介します。アンドリュー・ワイエスは20世紀のアメリカを代表する画家でアメリカ東部の田舎に住む人々や風景を写実的に描いた日本でも人気の高い画家です。
 
今回の作品は、埼玉県朝霞市にある丸沼芸術の森コレクションによるもので、彼のアトリエがある別荘近くにあるオルソン家の人々やその周辺を描いた水彩画や素描で構成されています。彼の代表作であるオルソン家の姉を描いたクリスティーナの世界の秀作やオルソン家を描いた水彩画は、素朴で土着的な色彩が印象的ですが、会場内に配置された地元出身の陶芸家、加藤孝造や荒川豊蔵、鈴木蔵に濱田庄司、川守田章二、清水卯一など日本を代表する陶芸家のコレクションが並ぶと過去に行われた展示とは異なる趣がありワイエス作品がとても新鮮に感じました。
 
丸沼芸術の森は、須崎勝茂代表が若手芸術家の支援を目的に設立され、芸術家の勉強のためにコレクションされています。そのコレクションは多岐にわたり、その中核となるのが今回のワイエスやベン・シャーンですが、この地でアトリエを構え制作活動を行ったのが現在人気の村上隆です。今回の展覧会にもコレクションの一部が展示されています。
 
展覧会はコロナ禍により3月14日まで会期を変更して開催中です。ワイエスコレクションは、巡回展示が多くなかなか一堂に介する機会が少ないですので、この機会にぜひ当館を訪れてみてはどうでしょう。ワイエスファンにも、今回の展示は新鮮なものに映ると思います。
 

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