65オヤジのスタイルブック

映画・おくりびと・オスカー受賞

久しぶりに映画のハシゴをしました。アート店主です。

昨日は、アカデミー賞外国語映画賞に「おくりびと」が受賞の話題でもちきりでした。
しかも、短編アニメーションでは、つみきのいえが受賞とWでオスカー受賞の快挙のニュースにに日本中が沸きました。

そんな、熱気を味わいたいとさっそく夜「おくりびと」を観に行きました。
昨日は月曜日のメンズディ、隣町のシネコンでは1000円で観れます。しかも平日の20時以降の作品も1000円です。こんなサービスを利用すれば、お得に映画は観れます。

おくりびとは、故人を棺に納める納棺師を描いた作品ですが、差別や偏見のある仕事で非常に重いテーマです。
そのテーマを日常のありふれた生活の中にあるユーモアを取り入れながら、誰でもすんなりと入り込める作風に仕上がっていました。一説にはそんな作風が、審査員の心にとまりオスカー受賞につながったとか。

また、職を失ったチェロリストの主人公が納棺師というところも、そのしなやかな所作と重なり、故人を弔う儀式の荘厳さによりいっそうのリアリティを与えています。

納棺師以外にも、死者の弔いに携わる人や家族の姿も描かれ、忌み嫌う風潮のある仕事をさわやかに、そして深く描いています。そして、もの言わぬ死者を演じた人々は、この作品の中ではすべて、最優秀助演賞に値する演技だと思いました。

この作品の原案は、主人公・大悟役の本木雅弘さんが15年間温めていたものだそうです。
30代半ばから、差別と偏見のあるテーマを真摯に見つめ、完成にまでに至った彼のアーティストしての姿勢にも感動しました。

冒頭で、本来、故人への納棺は、家族により行われていたそうです。
その代役として、故人のまた家族の心情を汲み取り執り行う納棺師の仕事は、死者と対峙しながらも、生命の尊厳に満ち満ち、次の生への出発を導いてくれる家族のように感じられました。

おくりびとは、派手な作品ではないながら、数々の賞を受賞した過去の作品の中でも、歴史に残る日本人の美意識を表現した名作となると確信します。

※おくりびとは、各地でロングラン上映されています。3月にはDVDが発売されるそうですが、ぜひ劇場に足を運ばれることをお勧めします。

次回は、映画のハシゴの2番目。ブラピファンの茶々丸オヤジにははずせない、ベンジャミン・バトンの映画評をお届けします。


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コメント一覧

太田焼きそばマン
http://blog.yahoo.co.jp/yakisobaman2007/
おはようございます。
おくりびとアカデミー賞おめでとうございます(*^_^*)
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