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麗しき女性の美・名都美術館

名都美術館開館25周年記念展の「麗しき女性の美」展を観賞しました。

今回の展覧会は、10月6日より前後期にわけて開催され、美人画の巨匠、上村松園、鏑木清方、伊東深水の三人による美人画の展覧会です。明治後半から大正、昭和と活躍された、三人の巨匠の初期から晩年の作品の名品がすらりと並ぶ。タイトル通りの麗しき女性の姿に魅せられる展覧会でした。

松園の気品ある女性、清方の艶やかな女性、深水の華麗な女性とそれぞれに、美人画のもつイメージが異なり、観る人の好みも分かれると思います。

僕の場合は、清方の艶かさの中に柔和さが漂う女性美が好きです。また、松園には畏敬の念を、そして弟子でもある深水に対して尊敬の念を抱かれていたことが伺えるのですが、そうした美人画の世界で活躍する作家に対する謙虚な姿勢が、観る人が包み込まれるような優しさを感じます。

名都美術館の所蔵作品以外にも、水野美術館、北野美術館、松柏美術館などの優れた個人美術館の名品や京都国立美術館や東京国立美術館所蔵の作品も展示されています。

美人画と言う世界は、現在の日本画壇では存在し得ないものとなっている今日に、このようにかつての日本女性の美が、巨匠の作品により再現され競演する美術展はきわめて希少価値の高い展覧会です。

12月16日で開催の貴重な美術展に、ぜひ足を運んでいただいて麗しき女性美を再認識されてはどうでしょう。


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