65オヤジのスタイルブック

映画・罪の余白

芦沢央の原作を映画化した作品「罪の余白」を観賞

 

作品のテーマは、スクールカーストによるいじめの構造。原作の芦沢央さんは、1984年の女性小説家。この手の作品は、湊かなえの作品が映画化されていますが、30代の女性らしい至近距離の表現が映画の中に投影されていて興味深く鑑賞できました。

女子高でシングルファーザーの心理学者・安藤聡の娘・加奈が転落事故を起こし命を落とします。その転落事故の一因となったのが、吉本実憂演じるクラスのカリスマ女子高生の木場咲。その証拠を消すために、内田聖陽演じる心理学者の父親に近づき、様々な手段を講じて彼を追い込んでいきます。

心理学者でありながら、娘の死の理由がわからず自分を見失っていく男と彼を慕い支えようとする同僚に谷村美月が演じ、心理学者の立場から木場咲を心理分析し、彼を立ち直らせます。安藤は木場咲と再び対決し、咲に罪を償わせるために最後の賭けに挑みます。

咲演じる吉本実優は、国民的美少女コンテストでグランプリを受賞した一人。大人たちを翻弄し、クラスメートをコントロールする姿に、奇妙な魅力を感じながら観る者を憎悪へと誘い、実力派俳優たちを相手に一歩も引かない演技は目をみはります。テレビやCMで一定の存在感はありましたが、今回の作品は彼女の代表作にして出世作となるに違いありません。

作品の見応え共に、吉本実憂や女子高生を演じたヒロインたちの等身大の演技を観るだけでも十二分に楽しめる作品になっています。


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