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映画イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

アカデミー賞脚色賞に輝いた映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を観賞。

本年度アカデミー賞8部門にノミネートされた本作が脚色賞のみであったことには残念でしたが、一言でいえば見応えのある作品でした。

第2次世界大戦。圧倒的な力を誇っていたナチス・ドイツの送信記録の中にある暗号エニグマを解読するために、6人の天才が集められ、その中心人物である数学者アラン・チューリングの半生を紐解きながら、エニグマに挑むためにチューニングの作る奇妙なマシーンを駆使し解読に挑む戦争映画です。

決して人となじむことのないチューリングが一人の天才女性と出会うことでチームとして心通わせる過程や終戦後に明らかになっていく彼の現在と過去を同時進行的に描くことで、戦争により人生が狂わされていく事実と当時の社会背景の中にある背負わされる運命など、チューリングと言う天才数学者であり怪物といわれた男を主演のベンディクト・カンバーバッチが正にはまり役として見事に演じ切っています。チューリングを愛する女性にはキーラ・ナイトレイが演じ男たちの陰謀渦巻く状況の中で静かな華を咲かせていて魅惑的でした。

今回の作品は、派手な戦闘シーンが一切なく、極秘任務が一室で繰り広げられ、パブのシーンなど戦争による直接的な緊張感はなく、むしろ暗号の解読により行われる心理的な残酷さから戦争の悲惨さが伝わる異色作です。

そして、後に公開される国家機密がもたらす様々な事象に驚愕することなります。その点で戦争映画をも包括した人間ドラマに誰もが感動を覚えると思います。


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