65オヤジのスタイルブック

漫才ブームの終焉

今は、第3次漫才ブームといわれているが、人気の絶頂期でも、ブームのあと何人の漫才師が生き残るかが話題となる。また、先日の松本竜助さんの訃報を聞き漫才ブームの終焉が近づいているように思えた。

かつて、キラ星のごとく生まれ今の芸能界を支える漫才師の面々は、芸をすることなく生き残っている。ビートたけし、島田紳助、ダウンタウンなど漫才を超えた才能を発揮し芸能界に確固たる地位を築いている。

その傍らで、コンビ解消後に才能を埋もらせ悲しい末路を送ってしまった人々も少なくない。コンビ解消後に揃って活躍する人は皆無と言っていい。
ダウンタウンの二人は解散はしていないから、例外とはいえないだろう。
一方は、以前にもまし輝きを放ち、一方は路傍の花のようにひっそりと咲く。また路傍の花の運命か、踏み潰されていく者もいる。
今日、告別式が執り行われている松本竜助さんに、そんな思いを強くした。
松本竜助さんは、紳助さんいわく漫才道においては努力の人だったようだ。
井筒監督が彼の俳優としての才能を買っていたようだが、漫才を捨て俳優の道を歩んでいたら、人生は変わっていたのかもしれない。

だが彼は、漫才紳助竜助を愛した。かつて、横山やすしが西川きよしとの漫才で輝きを増しかなわぬ漫才を望んだように。
コンビ解消後、かなわぬ夢を求めた芸人が、何人消えたことか。その人々の人生の最終点は漫才だったのかもしれない。その点でも松本竜助さんは、根っからの芸人だったのだろう。合掌。

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