高速列車を舞台に繰り広げられる韓国のサバイバル&ゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観賞
日本でも数多くのゾンビ作品が生まれ、日本でもアイアムヒーローのヒットでゾンビ映画の評価も高まってきましたが、今回の作品、アメリカのゾンビ作品に匹敵する凄い映画でした。
舞台は日本タイトルの新感染でわかるようにソウルとブサンを結ぶ韓国の新幹線、韓国全土で原因不明の感染により暴動事件が起こり、戒厳令がひかれます。そこにひとりの感染者が列車に乗り込んだことで、乗員が次々に感染しゾンビ化。離婚寸前のファンドマネジャーの男と身重の妻を持つ男が、車内で格闘を続けるというものです。
韓国アニメの新鋭ヨン・ソンホが実写映画初監督、ファンドマネージャーにはコーヒープリンス1号店のコン・ユ、身重の妻を持つ男には、バイプレイヤーとして活躍するマ・ドンソクが演じ、二人の男の隠れていた正義が覚醒する姿が心地よく、ゾンビを次々と倒しながらも、パニック状態に陥った乗客のエゴにより窮地に追い込まれるなど、乗客の様々な人間模様が凝縮され、ラストには、涙すること間違いなしの感動作となってます。
また、パニック、サバイバル、ヒューマン、サスペンスと映画のジャンルが作品の中に組み込まれていて、ゾンビというアイコンがうまくかみ合うことで、観る人の嗜好を広げてます。
ゾンビ好きの人もまたゾンビにこだわりなく、必ず観れば大満足の作品です。劇場でぜひ見届けてほしい、この秋おススメの一本になりました。