俳優ジョエル・エドガートン監督、出演のサイコスリラー「ザ・ギフト」を観賞
本作は、オーストラリア出身の名優ジョエル・エドガートンの初監督作品で、自らかつての同級生の夫と妻をじわりじわり恐怖に誘い込み男を演じてます。
物語は、生まれ故郷に引っ越してきたサイモンと妻ロビン。仕事も順調で、次のステップに向けて準備をする幸せな家庭を築いている。家具店で偶然出会った、かつての同級生ゴードは、サイモンの仕事中に、ワイン、池に鯉と贈り物を置いてく。変わり者だったゴードをサイモンは交際を断ち、そこから夫婦の生活に異変が生じていく。
ゴードをいぶかるサイモン、ゴードをかばうロビン。夫婦の間に徐々にヒビが生じ、ゴードとサイモンの過去が明らかとなり事態は急変、次第に訪れる恐怖を予測しながら観ていると、後半には衝撃的なシーンへと発展、ラストには、想像だにできない結末に。心理的描写と精神的崩壊のステップが巧みで、久しぶりに見応えのあるサスペンス作品でした。
少なからず触れたくない過去は、誰でも持っていると思いますが、かつていじめっ子だった人には、ぜひこの恐怖を味わってもらいたいなと思います。そしてゴードが起こした恐怖に、畏れおののくに違いありません。