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映画・バンクシー・ダズ・ニューヨーク

正体不明のストリートアーチ―スト・バンクシーによるアート探しが招いた騒乱のニューヨークを描いたドキュメンタリー映画「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」を観賞

 

ストリートでの落書きにより有名となったアーチストとして、キース・へリングやジャン・ミシェル・バスキアを思い浮かべる人も多いと思います。先日もZOZOTOWNの社長がバスキア作品を高額で落札して話題となりました。

今回の作品は、今は亡きキースとバスキアに肩を並べる正体不明のアーチスト・バンクシーが2013年にニューヨークで起こした一ヶ月に及ぶアートゲリラに狂乱するニューヨークを描いたドキュメンタリー作品です。

2013年10月1日公式サイトで、彼がニューヨークで展示を告知。その内容は毎日1点づつ場所を明かさず、コメントだけを発するというもの。ウォールアートは、今や50万ドル以上の高値で取引されるほどの人気とあって、彼のファンが、その作品を観ようとニューヨーク中を駆け巡り、果ては、作品の上に落書きをするグラフィティたちや盗み出そうとするものまで現れ、マスコミ、市や市警察まで巻き込んで狂乱の日々が繰り広げられていきます。

バンクシーは、イギリス出身ということだけで、未だ正体は不明。彼の作品は、版画やプリントなどのオリジナル作品しか彼の収入にはならず、ストリートで描かれるステンシルと言われるスプレーペイントの作品は、ほとんどが違法行為で所有権がなく、その作品がオークションされることには疑問が残ります。

ただ、彼の作品を通じて発せられるメッセージは、世界中で大きな反響を起こしていることは間違いなく、アメリカの貧困から生まれたヒップポップカルチャーのひとつであったグラフィティーの枠を超えて、ワールドワイドに影響力を持つ随一のアーティストであることは紛れもない事実です。

そんな、彼のメッセージが、今回のドキュメンタリー作品から如実にうかがうことができ、ステンシルのみならず、アーチストとしての技術と発想には、驚きを隠せません。これからも、世界中をアートで狂乱の渦に巻き込んでいくでしょう。


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