小栗旬、妻夫木聡、競演のサイコサスペンス映画「ミュージアム」を観賞
以前は、コミック原作に対して否定的だった僕ですが、最近は、サスペンスに良質な作品が多く、改めて日本の漫画のレベルの高さに感服してます。
そして、今回のミュージアムは、その中でも、秀逸のレベルを持った作品だと思います。原作は、全3巻からなる巴亮介の同名漫画。監督は、るろうに剣心の大友啓史。原作の世界を踏襲しながら、ラストで映画らしいエンディングで締めくくってます。
物語は、仕事に没頭するあまり妻と子供に家を出てしまった、小栗演じる沢村が謎のメモが残された猟奇連続殺人事件を追う中で、その事件がある事件と結びつき、妻夫木演じる犯人のカエル男と対決するという内容です。
目を覆うような猟奇的な犯行と緻密な計画。点が線で結びつき徐々に明らかになる犯人像。原作の濃密な内容とキャラクターを見事に再現し実写化。ストーリー展開と言い、アクションを含めたカメラワークなど、文句なしの作品です。特殊メイクを施し狂気を演じた妻夫木聡と小栗旬の殺気漂う迫力の演技も好感がもてました。
恋愛作品が、数多く公開される日本映画の軟な現状を打破し、恐怖さえも感じる衝撃作を、ぜひ劇場で観てほしいと思います。