先日に引き続き、もうひとつのシャガール展、岐阜県美術館で開催中の「マルク・シャガール-愛をめぐる追想」展をご紹介します。
今回の展覧会は、マルク・シャガールを知るうえで、たいへんわかりやすい美術展です。
帝政ロシアの時代にユダヤ人で生れたシャガールが、パリで学び、二度の大戦を生き抜き、色彩豊かな独自の世界を開いた生涯をシャガールを代表する村、サーカス、聖書や恋人などのテーマで彩られた作品がずらりと並び、まさにサブテーマにある愛のめぐる追想の旅を感じる展覧会でした。
時代別にコレクションされた、ジュネーブの個人蔵の作品を中心に前回の松坂屋のシャガール展ででも紹介されたAOKIホールディングスの所蔵品に国内の公立美術館の目玉作品が並ぶ、国内のシャガール作品が一堂に介した貴重な展覧会となっています。
開館30周年になる岐阜県美術館は、コンパクトながら、緑の美しい庭園や特色のある常設展示など、シャガール展にふさわしい愛あふれる美術館です。
ぜひ、足を運んでシャガールの生涯を巡ってみてください。