映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、元オリンピック金メダリストの老人がベルリンマラソンに挑戦する「陽だまりハウスでマラソンを」です。
元オリンピック選手で伝説のマラソンランナー・パウルは、愛する妻の病気を機に老人ホームに入居。施設の不自由な生活に耐えかねて、ベルリンマラソンの出場を決意、コーチでもある妻とトレーニングを開始します。パウルが伝説のマラソンランナーだったことを知った入居者たちは、次第に元気を取り戻します。
高齢化の波が押し寄せる現代で、ドイツもまた日本と同じように高齢化の問題を抱えています。ホームの現状が、老人を終末を迎える場としか考えてない中で、パウルの生き方から家族を愛い、人生を楽しむ権利は、年齢に関係なく持っていることをこの映画から学ぶことが出来ました。
それは、一人一人の個性を育む環境が、どんな現場でも大切なんだと思います。また、伝説のランナーとして今も尊敬され、愛されてるパウルの姿から、そうした成熟した社会が、今必要なんだと思う作品でした。