映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、映画ファンの中で評価の高いインディペンデンス作品「ケンとカズ」です。
2015年、第28回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門の作品賞を受賞するなどインディペンデンス作品として映画ファンには評価が高い作品です。
主人公はケンとカズ。自動車整備工場で働く悪仲間で、裏で先輩の組の覚醒剤の売買をしてます。ケンは、恋人が妊娠し、カズは、認知症の母親を施設に入れるために、組を裏切り、密売グループと手を組むが、元締めの組長に知られ追い込まれるというう内容です。
アジアのノワール作品は、香港でも、韓国でも評価が高いところですが、この作品日本のノワールとして誰もが評価する悲哀と暴力が同居する凄みがあります。
監督も31歳と若く出演者も、ほぼ無名なだけに先入観もなく、それがリアリティーとなってスクリーンにベタリとまとわりつくような感覚を持ちました。
ありきたりの内容が、俳優の演技と言えない名演技で迫る生身の映画ってこうなんだと納得の映画でした。