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ベルリン国立美術館展・国立西洋美術館

東京美術展巡りの二回目は、国立西洋美術館で開催中の「ベルリン国立美術館展」です。

こちらの目玉は、看板でもおわかりの通り、初来日となるレンブラントのミネルヴァとフェルメールのもう一枚の真珠の耳飾りの少女です。

どちらも、横顔の透明感のある顔立ちで、夜と朝の様な対照的な光を放っています。僕自身、レンブラントとフェルメールを光の点で比較してみると、レンブラントは、闇の中から放たれる鮮明な光に対して、レンブラントは朝や昼などに差し込む柔らかな光の違いを感じます。

この点でも両者の作品には、光のイメージが異なります。

今回の真珠の耳飾の少女は、マウリツツハイスの作品と区別して、真珠の耳飾と表記されることが多いのですが、確かにベルリンの作品は、少女と言うよりは、大人の女性へと成長していく姿を感じます。

そして、フェルメール作品でよく用いられる壁に飾られた地図や絵画、小道具などがほとんどなく、窓からの光がすべて女性に注がれる構図。単純な配置でありながら、フェルメールの練りに練った思考が伝わってきます。まさに、この作品がフェルメール光の傑作である所以を実感しました。

今回の展覧会は、ヨーロッパ美術400年の歴史をめぐる展示で、木彫から大理石などの宗教彫刻の名品からはじまり、15世紀の肖像画からルネサンスからロココへと絢爛豪華な西洋美術が並んでいます。西洋絵画の黄金時代を歴史を学ぶ上でも有意義な展覧会です。

また、国立西洋美術館の常設展会場では、西洋絵画のコレクションとして有名な松方コレクションが核となって展示され、その作品の大半は写真撮影が可能で、アートがより身近に感じることができました。

※常設展示会場にて、モネの睡蓮とルノアールの初期作品の大作


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