久しぶりのシネマ観賞。今回は、すでに上映期間も半ばを過ぎている「ダークナイト ライジング」です。
クリストファーノーランの描く、バットマン(ダークナイト)シリーズ三部作の完結は、ファンの中では、ダークナイトでジョーカーを演じたヒース・レジャーの迫真の演技と非業の死の衝撃で、前作を超えられなかったとの評価があるようですが、今回の作品をいかに完結にふさわしい内容にするか。その創意と工夫が、伝説が壮絶に終わるのキャッチコピーにふさわしい内容の力作でした。
今回は、前作のジョーカーとの死闘の後、検事デントの罪をかぶり、姿をくらましていたバットマンが、再び新たな敵と立ち向かい壮絶なラストを迎えるまでを描いています。
バットマンの前に現れるアン・ハサウエイのキャットウーマンとジョーカーとは異なる暴力的なキャラクター、ペインをトム・ハーディが演じ、ヒースレジャーの存在感に対抗し、前作とは異なるストーリー展開を組み合わせて、壮大な作品に仕上がっています。
その点で、個人的には、前作とは比較対照出来ないのではと感じました。
ラストでは、新たな続編をもにおわせるような、エピローグとなっていますが、個人的には、原作とは異なる世界観で作り上げたノーラン監督の原作への敬意と思いました。