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島田章三展 メナード美術館



先日、メナード美術館で島田章三展を鑑賞しました。偶然にも11月26日が先生の命日に訪れたことで来館者に絵ハガキをいただきました。メナード美術館の粋なはからいに感謝です。

島田章三は、神奈川県出身の洋画家で国画会に所属、1966年に愛知県立芸術大学に赴任、翌年に洋画壇の権威ある賞である安井賞を受賞、1999年には日本芸術院会員となり、2001年には愛知県立芸術大学の学長就任、2007年まで務められています。また、夫人の鮎子女史も洋画家として活躍されています。

今回の展覧会のテーマであるはなかたち、ひとかたちは、ピカソやブラックで知られるキュビスムを日本的な解釈で展開され、日本のキュビスムを牽引してきた島田氏の独自の作風を意味しています。

メナード美術館のコレクションは、日本画の田淵俊夫氏の作品と共に島田章三の作品を数多く収集しており、初期から晩年までの作品を楽しめることができるコレクションとなっています。また、創業者の野々川夫妻との交流の中で、美術品収集にも助言をしています。

島田章三の作品は、パリ留学で触れたキュビスムに日本人的な感性でとらえたのが「かたちびと」という独自の世界。幾何学的な静物や花、風景の中に人物を描き具象と抽象が混在する情緒的な世界を表現しています。そこには、画家の優しいまなざしが感じられます。

本展は、24日まで開催。島田の優しさにあふれた独自の美意識を味わってみてはどうでしょう。


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