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レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才 東京都美術館

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才|イベントのチケット ローチケ[ローソンチケット]

先月の3月21日に東京にアートひとり旅に出かけてきました。展覧会を三カ所巡ってきましたので順に展覧会レビューをしたいと思います。先ずは、今回の最優先美術展の4月9日まで東京都美術館で開催の「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」です。

エゴン・シーレと言えば、クリムトと並ぶウイーン世紀末の画家です。クリムトとは師弟関係にありクリムトがその才能を高く評価していましたが、28歳の若さでスペイン風邪によりこの世を去ります。今回の展覧会は日本での展覧会史上最大のエゴン・シーレ展でレオポルド美術館が誇るシーレ最大のコレクションを中心に展示されています。

展覧会は、シーレ初期の写実的な作風から始まり、ウイーン分離派時代、表現主義へと移行し新しい表現へと進みながらも、病による突如終焉を迎える彼の芸術へのメッセージと共に構成されています。またクリムトやウイーン分離派の画家や表現主義の周辺作家などの作品を多数展示されています。

観る者に問いかけてくるような自画像、生と死が共存する世界、微笑むことのない女性像、不安定な構図が印象的な静物や風景画など多彩な作品の中にどこか孤独を感じる哲学的な表現は、どの作品も強い存在感を持っています。

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才 | 東京都美術館 | 美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才 | 東京都美術館 | 美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ

シーレと言えば妖艶で退廃的な自画像や女性の裸婦像などを思い浮かべます。自らの死を受け入れたかのような作品は、芸術によってのみ表現できないシーレの死生観を感じます。反体制的で自由な表現で若くして注目されたシーレはパトロンや恋人、後の妻などによる将来を保証されていました。もし、彼が生き続けていたら、芸術の世界はどう変わっていったのか、そんな夢を抱く画家ではないでしょうか。

決して万人受けしない作風でありながら多くのファンを魅了するシーレ、天才シーレの強烈な個性に触れてみてはどうでしょうか。


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