・「crisis公安機動捜査隊特捜班」第3話まで観てリアリティのなさにややひいている。「今の世の中はおかしい」と政治家を殺し始める若者…?不満を持つ若者はもちろんいるだろうけれど。この後、どういう展開になるのだろうか。単純にこのままでは終わらないと信じたいが。
・「12歳たちの伝説1」後藤竜二
12歳という、思春期の入口、小学校最高学年。まだまだ子どもで、子どもならでの残酷さを持ち合わせているが、実は自分の行いに自分で傷つき、後悔に苛まれることもある。集団の論理、集団心理に支配されそうになりつつ、それに抗うことで自分を確立しようともがいている。そういった姿が強烈な現実感をもって迫ってくる。後藤竜二氏はこの作品を発表したときには50代後半だったはず。すげえなと素直に感心してしまう。あさのあつこ氏の解説を借りれば、自分を晒す闘いの中から生み出された言葉によって描かれているからこそのリアリティなのだろう。学級崩壊、いじめを経験している人が共感することができるかも知れない。