なんか既に3回目、という微妙な事をしてますが、今年もなんか不意に。大分基礎知識必要かもしれませんが。
EDF
巨獣撃滅計画
「オペレーションギガンティック」発動
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EDF作戦指令室の壁面に設置された大型マップには、地形と、そして奇妙な光点が描かれていた。
「…前回、反応が消失したポイントは…既にふさがって居ましたが。”ソラス”の出現条件には、それでも一応のパターンがある事が推測出来ました。一度地下に隠れたら、次に出現するのは約一週間後。そして、半径20km前後の、何処か」
「何処か、か。地下ではレーダーも通らんと言う事か。我々は、この地点から直径50km以内の、何処かに現れるだろう怪物に対処せねばならん、訳だ」
「次の襲撃時には、確実にソラスを倒す必要があります」
「当然だ。…ギガンティック・フレームは、間に合いそうなのか?」
「間に合わせます、何としても」
作戦名、ソラス激滅計画「オペレーション・ギガンティック」に向け、EDFの各部隊はそれぞれの配置地点へと集結していた。巨獣が出現する可能性がある範囲に、一旦は部隊を分散して配置、出現と共に結集して、叩く。しかしそれは、現場の兵士らに今以上の苦境を強いる事にはなった。今も敵の怪物、その出現は続いている、それをコントロールする敵「プライマー」の兵器軍も、だ。それでも、巨獣「ソラス」の脅威は、それ以上に危険なモノに成っていた。まずは眼前の敵を掃討し…、話はそれからである。
「ストーム1は、ここには居ないのか?」
声を潜めて兵士の一人が聞く。苦笑が帰ってきた。
「残念だがな、本作戦の重要なキーパーソンだそうだ。部隊長が言うには、後で来るらしい」
「ま、それまでに仕事が残っていればいいがな。・・・さて、やろうか」
物陰に隠れた彼らの向こうには、周囲を索敵するプライマーの兵器群とそして、巨大な怪物らが徘徊していた。
「低周波地震動を検知!ソラス移動中のそれと思われます、ポイントB3方面へ移動中!」
EDF作戦指令室では、オペレーターの報告が指令室に響いた。
かくして、巨獣「ソラス」は撃破された…しかし。歓喜に沸くEDF隊員らの、その遥か頭上、地球から遠く離れた外宇宙からは、全長1kmに達しようと言う巨大な宇宙船が複数、地球へと、接近していたのだった。
プライマーの脅威は、これからである。