今回は2018年に発売された高橋洋一さんの「官僚とマスコミは嘘ばかり」という本を読みました📕
この本を見たときすごいタイトルだと思いました😅
この本も長くなりそうなので2つくらいに分けて書きたいと思います。
最初は森友問題と加計問題について書いていました。
ざっくり整理すれば、森友問題はマスコミが引き起こした暴風に官僚が煽られて失敗してしまった事例で加計問題は官僚の側が暴風を煽ってマスコミが乗っかっていった事例だそうです。
まずは森友問題についてです。
森友学園がつくろうとしていた小学校が「日本人としての礼節を尊び、愛国心と誇りを育てる」「日本初で唯一の神道の小学校」で「同校の名誉校長は安倍晋三首相の妻・昭恵氏」だったこと。さらに、森友学園が経営する塚本幼稚園が幼稚園児たちに「安倍総理、頑張れ、頑張れ」「安保法制、国会通過よかったです」「中国、韓国が心改め、歴史教科書で嘘を教えないようお願いいたします」などと唱和させるような教育を行なっていたことから、このような主張に違和感を覚える左派系メディアを中心に、この問題が大きく取り上げられるようになっていきます。さらに、籠池夫妻がどんどんマスコミに露出するタイプでキャラクターも独特だったため、報道陣が面白がって興味本位の報道がヒートアップしていったそうです。
高橋洋一さんによるとこの問題に関して、いわゆる「鴻池メモ」が報じられた段階ですでに、総理などの関与はないと推測していたそうです。なぜかというと個別案件の仲介で複数の政治家がからむことはまずないし、政治の世界では、ある政治家の案件に別の政治家が介入することはまずありません。
鴻池さんは麻生派なので安倍さんが他派閥の麻生派の案件に介入することは考えられないそうです。
「鴻池メモ」というのは自民党の鴻池祥肇・元防災担当相の地元事務所が籠池泰典理事長から、国有地払い下げの相談や報告を受けていたという事務所側の「陳情整理報告書」です。
マスコミが高橋洋一さんのところに取材に来たみたいですが、自分たちなりのストーリーをつくっているようだったので「鴻池案件が安倍案件にバトンタッチされたというエビデンスでもあるんですか」と聞いたら「ありません」と記者は答えました。エビデンスでも示してくれたら考えますが、何のエビデンスもないのに「安倍さんの関与がありそうだ」といわれても答えようがありません。
森友学園問題でマスコミは「安倍昭恵夫人の関与」「ひいては安倍総理の関与」というストーリーでどんどん突っ込んでいきました。しかもエビデンスはきわめて乏しいにもかかわらず、籠池夫妻のコメントなどが出されるたびに大騒ぎになりました。
なぜそうなったのか。
一つには明らかに「安倍総理を叩きたい」というマスコミの意思があったように思われます。もう一つはマスコミがあまりにも行政の実際について無知であることです。
公務員として働いたことがある人間からすると「それは明らかに無理筋だ」と思われるような事柄であっても、マスコミはどんどん報じました。しかも、籠池氏の発言だけで右往左往しましたと書いていました。
私は当時、政治に全く関心がなくてテレビのニュースを結構見ていましたが安倍総理の名前も昭恵夫人の名前も数え切れないほど聞きましたが、キャラが濃いなと思ったのが籠池夫妻でした。
カメラに映っているときに俳句みたいなのを詠んだりしていましたが、このことを報道していたり政治家の人も自宅まで行ったりしてパフォーマンスにしか見えなくて、何かおかしいと思っていました。
その他に財務省についても書いていました。
財務省には「首相に忖度しなければ出世できない」とか「政治家に逆らうと危うい」などといったプレッシャーはなく、財務省は政治家に忖度をする必要などないのです。むしろ逆に「政治家を潰す」力があるといっていいでしょうと書いていました。
財務省には他の省庁にはない三つの権限があるからだそうで一つ目は予算編成権、二つ目は国税調査権三つ目は官邸内に張り巡らされた人的ネットワークです。
財務省は首相から官房長官や官房副長官に至るまで、ほぼ漏れなく秘書官を送り込んでいます。ということは官邸内のほとんどの情報が財務省に筒抜けになっていて、財務省からすれば何が起きているかがわかるということです。
官邸に常任的に秘書官を送り込んでいる省庁は主として財務省、経済産業省、外務省、警察庁くらいですが、なかでも財務省は圧倒的だそうです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます