透明人間たちのひとりごと

宮崎駿をマルサする

 『宮崎駿の有名税 後編3』 となる予定だった
のですが、有名税のあらたなる脱税の容疑が浮かんできた
ので、透明人間5号 の協力を得て、宮崎駿作品など
にマルサ(査察)をかけて検証をしてみようと思います。

 さて

 下記に示した年表は宮崎駿監督の長編映画全11作品と
完成までの間隔とを一覧表にしたものですが、いくつかの
特徴が見てとれると思います。

  symbol2symbol2symbol2 宮崎駿の長編映画作品 symbol2symbol2symbol2

     1979年12月 ルパン三世 カリオストロの城
          4年3か月    38歳
     1984年 3月 風の谷のナウシカ
          2年5か月    43歳
     1986年 8月 天空の城ラピュタ
          1年8か月    45歳
     1988年 4月 となりのトトロ
          1年3か月    47歳
     1989年 7月 魔女の宅急便
          3年        48歳
   exclamation 1992年 7月 紅の豚
          5年        51歳
   exclamation 1997年 7月 もののけ姫
          4年        56歳
     2001年 7月 千と千尋の神隠し
          3年4か月    60歳
     2004年11月 ハウルの動く城
          3年8か月    63歳
   exclamation 2008年 7月 崖の上のポニョ
          5年        67歳
   exclamation 2013年 7月 風立ちぬ
              question2     72歳


 1 最終作品となる 『風立ちぬ』 を除いて、他のすべての
   作品名には平仮名の 「」 が含まれています。

   やはり、宮崎駿は最後のつもりでいるのかも …

 2魔女の宅急便』 以降、『ハウルの動く城』 を除いて、
   公開月を7月に設定しています。

   彼は 『となりのトトロ』 までの作品でやりたかったもの
   をすべて作り終えてしまったこともあり、当時はまったく
   やる気の起きない状態でしたが、鈴木プロデューサー
   が公式スポンサーとしてクロネコヤマトを起用したこと
   で、『魔女の宅急便』 を作らざるを得ない状況に立た
   されたようなのですが …

   ジブリ作品が興行的に成功し、宮崎駿が国民的映像
   作家としての地位を確立したのは、1989年7月公開の
   『魔女の宅急便』 (邦画興行成績1位を獲得)以降で
   あるとされています。

   そのゲン担ぎもあって、それ以降の作品公開月を 7月
   に限定していたのか、ならば 『ハウルの動く城』 だけ
   が11月になったのは何故なのか

   その 『ハウルの動く城』 については、自分の心のなか
   にトゲが残っている作品であると言っていますが、その
   ことと何か関係があるのでしょうか

 3 最初に引退を宣言したのは 『もののけ姫』 の完成後
   ですが、ジブリ史上最大の制作費と宮崎自身の監督
   引退説などが話題となり、それまで 『E.T』が持って
   いた日本の映画興行記録を15年ぶりに塗り替えると
   いう大ヒット作となったのです。

   彼は完成後の打ち上げの際、引退してシニアジブリを
   立ち上げると発言(実際に「二馬力」を設立しますが)、
   翌年には引退を撤回するのです。 (1回目)ase2

 4 次の 『千と千尋の神隠し』 の完成記者会見の席上で
   「もう長編アニメ映画は無理ですね」 と再び彼は引退
   を宣言します。 (2回目)ase2

   すると、今度は 『もののけ姫』 の興行記録をも、さらに
   塗り替え、観客動員数2350万人、興行収入304億円と、
   日本における映画史上第1位の記録を打ち立てること
   になるのです。

   日本国外からの評価も非常に高く、翌年にはベルリン
   国際映画祭で日本としては39年ぶり、アニメーションと
   しては史上初の金熊賞を受賞し、さらに2003年には米
   アカデミー賞アニメーション部門作品賞を受賞します。

 5 続く 『ハウルの動く城』 は広告宣伝を極力抑えた公開
   にもかかわらず、公開2日目で観客動員数110万人、
   興行収入14億8,000万円と日本映画として歴代最高の
   オープニングを飾り、映画史上第2位の大ヒットを記録
   しました。

   ベネチア国際映画祭のオゼッラ賞、ニューヨーク映画
   批評家協会最優秀アニメーション賞を受賞し、その年
   の米アカデミー賞の長編アニメ部門にも再びノミネート
   されるなど前作 『千と千尋の神隠し』 と同様に、日本
   国外においても高く評価されたのです。

   2005年には、米映画界最高の名誉とされるアカデミー
   賞の選考委員に選ばれ、招待状が送付されました。

   過去にも2度選出されてはいるのですが創作活動に
   専念したいなどの理由から就任を辞退しています。

   創作活動を口実に選考委員を辞退した以上、引退を
   発表することはできないわけで、心に残ったトゲとは
   ひょっとしてそのことを指しているのでしょうか

 6 そして、2008年 7月に満を持して送り出したのが新作
   『崖の上のポニョ』 だったのですが、このときも宮崎は
   製作中に 体力的にも本作が最後の長編になるだろう
   と引退を仄(ほの)めかしています。 (3回目)

   公開1か月で興行収入100億円を突破する興行成績
   を上げ、ベネチア国際映画祭での上映は約 5分間の
   スタンディングオベーションで迎えられたのでしたが、
   映画公開後に 『崖の上のポニョ』 の観客動員数より
   『ハウルの動く城』 の方が高かったという事実を知り
   ショックを受けた宮崎が「もう一本作る」と言って完成
   させたのが、2013年に自身の同名漫画を原作とした
   現在上映中の 『風立ちぬ』 というわけです。

   同年 9月1日、第70回ベネチア国際映画祭の会場で、
   宮崎駿が長編映画の製作から引退することをスタジオ
   ジブリの星野社長が発表しましたが、ここまで時系列
   に従って見てみると 「引退」 の二文字を実に都合
   よく利用して、話題作りや興行成績に結び付けている
   ことがわかると思います。 (これで4回目)ase2

   これに対してジブリの鈴木プロデューサーは、すでに
   2003年の段階から 「毎回、全身全霊を打ち込むから、
   そうなってしまうのですよ」 「本人には、だます気など
   さらさらない」と説明していますが、注目を浴びるため
   の「引退パフォーマンス」であるという印象は拭えない
   うえに、繰り返し常套的に発表することで、「またか」
   「どうせ、また」 と彼の発言をオオカミ少年化
   させることで、常に復活の目を残し、再生の芽を摘み
   取らないという見事な営業戦略を駆使しています。

   ここまででも十分に明らかなように、有名税の意図的
   な脱税行為は免れず欺瞞に満ちたジブリ経営陣
   と宮崎駿は、なんとも偽善的で計算高く胡散臭い連中
   であるかがお判りいただけたものと存じますが…

   以上、 Wikipedia - 宮崎駿 を参考にしました。


   最後にもうひとつ。 

      
 7 彼は 9月7日の引退記者会見で「今回は本気です」と
   正式に引退を宣言しました。

   つまり、いままでは営業用のトークとパフォーマンスで
   本気ではなかったと自らが暴露したようなものですが、
   今回が本気な理由として『風立ちぬ』は前作から 5年
   かかって完成した。 次は6年か、7年か… と次回作の
   完成までの期間を問題にしました。

   そこで一覧表のexclamation印で挟まれた期間を見てください。

   1992年の『紅の豚』から1997年の『もののけ姫』までと
   2008年『崖の上のポニョ』から2013年『風立ちぬ』まで
   はどちらも 5年の歳月を費やしています。

   20年前でも 5年かかっているのですから、今回、完成
   までに 5年を消費したことを理由にしたところで、何の
   説得力も持ち得ません

 ことほど左様に、宮崎駿もジブリの経営陣たちも、銭ゲバ
や守銭奴のようで、その言葉に信用が置けません。

 『ヘイト気分にチープな心』 の記事のなかで

exclamation http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/324.html(参照)

 ボク が感じていた宮崎駿への違和感は、NHKの密着
ドキュメント『プロフェッショナル 仕事の流儀』をみたことで
微妙に変化しました。

 アニメ作りに苦悩奮闘する宮崎駿の真の姿に触れたよう
で、違和感が少しずつ薄れていったのです。

 しかし 2号 さんの 『宮崎駿の有名税』 を読み
進めていくうちに、またぞろ妙な違和感と疑念が増幅されて
いったのでした。

 exclamation―(前編)―
 http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/326.html(参照)
 exclamation―(中編)―
 http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/327.html(参照)
 exclamation― 後編1 ―
 http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/328.html(参照)
 exclamation― 後編2 ―
 http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/329.html(参照)


 そこで、今回の

 『宮崎駿をマルサする』 では、そのほとんどの
部分の構成を任され、じっくりと考察・検討する機会をくれた
お陰で ボク なりの「宮崎駿観」が出来上がりましたので、
ご報告申しあげます。

 一般のスタジオジブリのスタッフたちには何の咎(とが)も
見当たらないと思いますが、このたびの査察・検証の結果
は明らかに有罪で、ここに改めて宮崎駿に特別重加算税を
科す必要性を具申するものですpar

 というわけで、

 次回は 後編3(完結編)の予定ですが …

 予定未定決定ではありません

コメント一覧

ココナン
「魔女の宅急便」以降の作品の公開を7月に設定したのは夏休みに入るタイミングにぶつけるための純然たる営業戦略で、「ハウルの動く城」が11月になったのは、当初の細田守監督が降板して宮崎駿監督で再スタートしたからです。
心に残るトゲも、そうした公開延期や監督交代などのゴタゴタに起因するものでしょう。
バカボンのパパのパパ
やっぱり信用できないのだ!
わしも胡散臭さを感じていたのだ!
はだかのケン
なるほど、有名税を脱税するってことは、不利な噂や怪情報を隠滅したり隠蔽する訳ね。
早い話がゴマかすってこと。
でも俺は宮崎駿を信じるぜ!
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