透明人間たちのひとりごと

こうしてボクは作られた

 あなたが、何かをしようとする。 その行動を決定する
動機となり得るものはなんですかeq

 「人間の行動を決めるものは、その事柄が、自分にとって
になるのかになるのかquestion2  道理に適っているのか
いないのかquestion2 のどちらかだ」

 … と、機会あるごとに、1号 さんは言います。

 損得は、わかるけど、よくわからないのが 道理 です。

 交通事故を目撃したり、人が溺れているところに遭遇した
場合、すぐに救急車を呼んで、適切な処置や手当をしたり、
危険を顧みずに、水に飛び込んで救助しようと試みたりする
行為は、損得勘定抜きでないと出来ません。

 端的に言えば、これが、 道理に適う ということです。

 人の道、あたりまえの行動です。そこで、世間では、無理を
通そうとすると道理が引っ込んでしまうと言うわけです。

 だから、「そのことを、よ~く 考えて仕事をしなさい」 と
いつも、1号 さんに言われます。

 人が、何かいい事をしようとする時には、悩んだり迷ったり
することはありませんが、悪い企てや、善からぬ考えなどが
、頭を擡(もた)げ始めると、のなかでは損得勘定と
天使と悪魔との壮絶なバトルロワイヤルが展開されます。

 この場合の 勝者は、予測不能 です。

 損をするうえに悪い事ならば、誰も行動を起こしませんが、
得することでも悪い行為であったり、あきらかに悪行だけど
快感につながる内容のものや、不快だけど利益になる行動
など、大いに悩み迷わせることでしょう。

 そうなると、果たして、損得勘定道理 だけで人間
の行動が決まるのでしょうかeq

 決定打は、脳内伝達物質にあると思うのです。

 先に「脳内麻薬が枯渇する」のなかで、ノルアドレナリン
のことを悪玉ボスのように表現しちゃったけど、どうやら
それは、早とちりだったのかも知れません。

 人の行動のモチベーションを考えたときに…、

 ① 苦痛から逃れようとする。 ② 快楽を得ようとする。

 という2つの要因は見逃せません。

 1 痛みや恐れを感じたときに出されるノルアドレナリン
 2 快楽やよろこびを感じたときに分泌されるドーパミン

 この 「痛み」「快楽」 に関わる2つの脳内物質が
、行動の動機付けに関わっていることは間違いありません。

 人は、痛みや恐怖を感知すると、脳内にノルアドレナリン
を発生させます。そして、その痛みや恐怖を回避するのか、
それとも、対峙して闘うのかを 瞬時 に判断します。

 つまり

 運悪く 猛獣 と出遭った時に、本能的に逃げ出すような
とっさの行動は、恐怖によるノルアドレナリンの放出の結果
なのです。

 瞬間的な強いインパクトが動機となって、人をある行動に
駆り立てるのはノルアドレナリンの専売特許なのでしょう。

 これは、1号 さんが、しばしば使う常套手段ですが…。

 この手の動機付けは、日常生活でも、よく見られますね。

     ★ 会社での朝礼や会議での喝や激
     ★ 泊りがけの詰め込み式の研修会
     ★ 目標の絞めつけやノルマ(業績給)
     ★ 学校での成績の発表や貼り出し
     ★ 体育会系運動部のシゴキや制裁

 小遣いカットscissorsの脅しによる学業のアップもその類です。

 要するに、成績上昇による小遣いアップよりも、小遣いが
減る恐怖の方が勝るわけです。

 但し、これらは、即効性はあっても持続性には欠けます。

 苦痛や恐怖が長い時間つづくと、刺激に麻痺してしまい、
やがて、普通の感覚となり、痛みや恐怖がモチベーション
として作用しなくなってしまいます。

 ノルアドレナリンの使い過ぎで機能停止に陥るのです。

 言わば、ここぞ!というときの 火事場の馬鹿力 的な
期待を込めて、一定期間以上の間隔をあけて使用するのが
ベストでしょう。

 なにせ、カンフル剤 仕様の 劇薬 なのですから…

 さて、人は、痛みを避け、快楽を得ようとする動物です。

 ドーパミンは気持ちがいいときに出てくる脳内物質です。

   symbol2 大好きなトロに舌づつみを打っているとき
   symbol2 恋人とのデートや買物などをしているとき
   symbol2 友人との語らいや遊びなどに興じているとき
   symbol2 充実したやりがいのある仕事をしているとき

 こうした楽しい経験をする際に、ドーパミンが放出されると
、体験学習効果というか学習強化機能が働いて、ドーパミン
を発生させた行動を「もっと、もっと、続けていたい」という
気持にさせてゆきます。

 だから、ある仕事でドーパミンが出ると、会社の為だとか、
給料がいいからではなく、その仕事をやりたいから続けたい
から働くという動機が芽生え始めます。

 そうなれば シメタ ものですね。

 ただ、こちらは、即効性は期待できないようです。

 その行為や行動が何度かドーパミンを発生させるという
体験を積まなくては、その機能が作動しないからなのですが
、副作用は少なく長期的にも効力があるようですよ。

 
 仕事を楽しむ right ドーパミンが出る right 仕事がしたくなる
         up_slow                  down
 さらに仕事が楽しくなる left よい結果や成果につながる


 これは、悪循環ならぬ善循環、正のスパイラルですね。


 ところで、頑張る には、どうしても苦痛の イメージ
つきまといます。

「痛みや困難を乗り越えてゆく」という発想になるからです。

 仕事を苦痛のイメージで頑張るか、楽しもうとして工夫を
凝らすかとでは、雲泥の差、大きく成果は違ってきます。

 頑張って、一時的に乗り越えても、長続きはしない。

 仕事を楽しみに出来れば、脳のメカニズムで自然と勝手に
成功に導いてくれるのかも知れません。

 もちろん、何事においても、過ぎたるは及ばざるが如しで、
この場合でも、常に、一定量を上回るドーパミンの放出が
行動力の源になっているわけで、ドーパミンを浴びている
あいだは幸福感や達成感にひたっていますが、そうした
感覚はいずれ消えてゆきます。

 つまり、それは、次の青い鳥を求めての活動が、またぞろ
始まることを意味します。 

 このような脳内物質が、時に溢れ、時に枯渇して、気持は
揺れ動き、感情は千路に乱れ、理性は無残にも情念の前に
奴隷と化すのです。

 こうして、人間歴史 はつくられてきたのです。

 〇〇年前に放出された3億の同志たちの犠牲の果てに…

 今の、アナタ も、ボク も、在るのです。 

  nose5 感謝 !! って、そういうことだったのeq

コメント一覧

ちりめんじゃこ
そうか、ドーパミンのせいでドバっと出るわけか!?

結果的に、それが三億の同志たちの犠牲の果ての俺になったわけだな!

なっとく、なっとく!
変態仮面
3億やそこらの犠牲じゃ済まねえだろうよ!

空打ちもあれば、袋小路(コンドーさん)に捕まる場合もあるんだぜ!
バカボンのパパのパパ
なるほど、わしも3億の同志の犠牲のうえにあるのだ!
ドーパミンに感謝なのだ!
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