愛猫ダイオ物語

愛猫ダイオの猫生を綴った『ダイオ編』は終了し、現在は『ニャキエ編』を更新しています。

ソックスの死。

2013-01-24 13:00:28 | 日記
蚤の駆除をした日の夜のことだった。
箱の中を覗いていると、蚤が一匹、また一匹と子猫たちの体から落ちてきた。全部で7匹いたと思う。
ソックスが突然、ミャオー! と、大きな声を上げて鳴いてオシッコをジョーッと漏らした。
何かが起こったと思い、ソックスを観察した。ぐったりとして動かない。
もしかして、死んだ?
近くの動物病院はもう閉まっていた。
ソックスを小さな段ボール箱に入れて、ペットボトルに湯を入れたものを添えてタクシーに乗り、三鷹にある動物病院へと向かった。
病院の中は明かりが消えており暗かった。玄関から入ると医師らしい人がやってきた。
事情を説明して診ていただいた。
「まだ温かいけど、もう死んでる」
それだけ言うと先生は私に亡き骸を手渡した。
私は絶句し、箱にソックスを入れると電車に乗って家に帰った。
殺してしまったような気がした。

重い気持ちで帰宅すると、チビオの手足が冷たくなっていた。
急いで蒸しタオルで全身を拭いた。チャチャコも念のため拭いてやった。
蚤とりの薬のせいだろうか?
心配になりながら必死でチビオとチャチャコを温めた。
結局、2匹は大丈夫で、寄り添って眠った。

どうして死んでしまったのだろう?
私はソックスのいなくなった箱の中を呆然と見つめた。
あまりにも突然のお別れだった。

翌朝、なんとか供養してやりたくてベランダの植木鉢に亡き骸を埋葬した。その植木鉢は今でも大切に持っている。