生まれてからこれまで、2匹のプロレスごっこではいつもユキエが勝っていた。ダイの上に乗ったり、突き倒したりして、はっきり言って乱暴な娘だった。当然、ユキエのほうがダイよりも順位が上であった。
ところが、ある日いつものように取っ組み合いをしているのを見ていたら……、ダイがユキエの下になっていた体勢から、突然、むくりと起き上がり、ユキエを下敷きにした。そして、口をユキエの顔に近づけていったかと思った瞬間、ガブリとダイがユキエの顎に噛みついたのである。アー! と、ユキエが悲鳴を上げた。一瞬の取り組みだった。この攻撃により、以降、ユキエとダイの順位が入れ替わってしまった。ユキエはダイに一目おくようになり、むやみやたらに攻撃することはなくなった。プロレスごっこの時も、追いかけっこの時も、ダイは負けてばかりではなくなったのである。
強くなったダイ。

隙間に入るのが大好き。

ところが、ある日いつものように取っ組み合いをしているのを見ていたら……、ダイがユキエの下になっていた体勢から、突然、むくりと起き上がり、ユキエを下敷きにした。そして、口をユキエの顔に近づけていったかと思った瞬間、ガブリとダイがユキエの顎に噛みついたのである。アー! と、ユキエが悲鳴を上げた。一瞬の取り組みだった。この攻撃により、以降、ユキエとダイの順位が入れ替わってしまった。ユキエはダイに一目おくようになり、むやみやたらに攻撃することはなくなった。プロレスごっこの時も、追いかけっこの時も、ダイは負けてばかりではなくなったのである。
強くなったダイ。

隙間に入るのが大好き。
