私の父親は昭和54年に肺がんで亡くなっている
その頃私は東京にいて今の妻と付き合っていた
まだ父が入院していて、私が3度目位に病室を見舞った時
父はベットで静かに寝ていた
父は真面目で仕事一辺倒な生活だったから普段から父とあまり
話はしなかったが、なぜか父の手がとてもすべらかだったのを
覚えている そんな手が私は好きだった
病室で寝ていた父の傍で、椅子に腰掛けながらその手を握って
変わっていない感触を確かめた
もう死ぬ事が決まってしまっているのだが、そんなのはうそだと
思いたかった
そしてとても切なく悔しかった 泣けて泣けてしょうがなく、
たくさん涙を流した そして泣いた後に決意ができた
父と同じ病気では死ぬまい と
父は51歳で亡くなったが、私は今現在54歳だから父よりは
長生きしている
最大の親不孝は、親より早く死ぬ事だと聞いた事がある
せめてその事では親不孝を掛けたくない って思う
その頃私は東京にいて今の妻と付き合っていた
まだ父が入院していて、私が3度目位に病室を見舞った時
父はベットで静かに寝ていた
父は真面目で仕事一辺倒な生活だったから普段から父とあまり
話はしなかったが、なぜか父の手がとてもすべらかだったのを
覚えている そんな手が私は好きだった
病室で寝ていた父の傍で、椅子に腰掛けながらその手を握って
変わっていない感触を確かめた
もう死ぬ事が決まってしまっているのだが、そんなのはうそだと
思いたかった
そしてとても切なく悔しかった 泣けて泣けてしょうがなく、
たくさん涙を流した そして泣いた後に決意ができた
父と同じ病気では死ぬまい と
父は51歳で亡くなったが、私は今現在54歳だから父よりは
長生きしている
最大の親不孝は、親より早く死ぬ事だと聞いた事がある
せめてその事では親不孝を掛けたくない って思う