もの有り混成し、天地に先立ちて生ず。
寂たり寥たり、独立してあらたまず、周行して
殆まず、
以って天下の母と為すべし。
天下を治めんと将欲して之を為せば、
吾その得ざるを見るのみ。
天下は神器なり、為すべからざるなり。
為すものは之をやぶり、執るものは之を失う。
故に物は或いは行き或いは随い、或いは歔し
或いは吹き、或いは強く、或いは弱く、
或いは載せ、或いは隳つ。
是に以って聖人は、甚を去り、奢を去り、
泰を去る。
大道廃れて仁義あり、
智慧出でて大儀あり、
六親和せずして孝慈あり、
国家混乱して忠臣あり。
民の飢うるは、其の上の税を食むことの多きを以って
是を以って飢う。
民の治め難は、其の上の為す有るを以って、
是を以って治め難し、
民の死を軽んずることは、その上の生を求むることの
厚きを以ち、是を以って死を軽んず。
それ唯生を以って為すこと無き者は、
是生を貴ぶに賢れり。
寂たり寥たり、独立してあらたまず、周行して
殆まず、
以って天下の母と為すべし。
天下を治めんと将欲して之を為せば、
吾その得ざるを見るのみ。
天下は神器なり、為すべからざるなり。
為すものは之をやぶり、執るものは之を失う。
故に物は或いは行き或いは随い、或いは歔し
或いは吹き、或いは強く、或いは弱く、
或いは載せ、或いは隳つ。
是に以って聖人は、甚を去り、奢を去り、
泰を去る。
大道廃れて仁義あり、
智慧出でて大儀あり、
六親和せずして孝慈あり、
国家混乱して忠臣あり。
民の飢うるは、其の上の税を食むことの多きを以って
是を以って飢う。
民の治め難は、其の上の為す有るを以って、
是を以って治め難し、
民の死を軽んずることは、その上の生を求むることの
厚きを以ち、是を以って死を軽んず。
それ唯生を以って為すこと無き者は、
是生を貴ぶに賢れり。