能楽ブロガーたちの記録ーようこそ会津能楽会へー

おもに年3回の会津能楽会公演を報告します。その外は能楽や会津の自然、郷土食、生活文化について、4名が綴る共同ブログです。

何とかなるさ

2014-08-31 11:50:38 | 
薪能の本番まで22日となった。全体の申し合わせまで7日。演目は「須磨源氏」役は

前シテである。

妻には「何とかなるさ」とは言っているが、能面を付けての稽古をすると距離感、方向感がなかなか

つかめない。

自宅18畳の日本間は能舞台と同じ方形でいい稽古場になるが、古畳では足がぐらつくこともある。
 
 能では自分の役どころ(前シテ)の謡だけ覚えても、ワキ方、地謡い方、囃子方の謡を覚えないと

自分の所作ができない。どんな芝居でも当たり前だろうが、能では連想の役に立たない意味不明の言葉も

多いので苦労する。

一人稽古ではワキ方、地謡方、囃子方の拍子を独り芝居よろしく、流れを録音テープに納め、「運び」

の稽古を始めたら、なんとかなりそうになった。

稽古場は室内だけではない、減反の草刈をしながら、大きな声で謡っている。

それにしても能面を付けると小さな穴からせまい範囲しか見えない。だから余分な情報が入ら

ないので集中できる反面、不安感、孤独感が迫ってきて謡・セリフが出なくなる。

やはりなんとかならないものかも知れない。(ksk)

薪能のミニ申し合わせ

2014-08-13 06:17:01 | 
9月23日は会津観光恒例の会津まつりと会津鶴ヶ城薪能がある。能楽では全体でのリハーサルを「申し合わせ」という。

公演までは2回行って本番になるので、それまでに立ち方(役者)、囃子方,地謡方は個々に稽古をしなければならない。

「会津鶴ヶ城薪能」は長年として本丸跡の特設舞台で公演が行われていたが、悲願の能楽堂が完成し本舞台で行っている。

今年の演目は「須磨源氏」だ。前シテの配役が立ち方不足から私にまわってしまった。今日は前シテ、ワキ、後シテ

それに指導者の会長さんの4人でミニ申し合わせをした。

前シテのつけるお面は「三光尉ーさんこうじょう」という老人の面である。しくじりがあっても顔を隠すので表情は

見られないが、初めての経験であるので不安がある。

 大きな不安は仕舞を習っていない私は足の運びがなかなか覚えられないことだ。ワキ役や地謡の謡も覚えないと結局、

所作ができないので覚えるのも大変だ。

これから40日、謡と運びを一体化した稽古をするしかない。お盆には毎年15から20名になるが客対策で庭で

バーベチューになるが、その客を前にして稽古してみるのも一興。

お盆過ぎからは菜園、車庫、座敷などを稽古場として暇を見つけてーーー。

ああー、どうなるものやら、難行苦行の日がつづく。  ksk