能楽ブロガーたちの記録ーようこそ会津能楽会へー

おもに年3回の会津能楽会公演を報告します。その外は能楽や会津の自然、郷土食、生活文化について、4名が綴る共同ブログです。

第1回申し合わせ(合同リハーサル)

2014-09-09 22:24:35 | 
 9月7日、第1回申し合わせ(合同リハーサル)を行った。謡・詞章(セリフ)は「何とかなった」が、所作はまだ不完全

であった。付けたお面は「能面つくり教室」の生徒さんの作品で、本会に寄付されたものだが、能面に詳しい会員の言によれば

「寄付されても困る代物」だそうだ。それを稽古用として使っていたので、この日も付けて舞台に出た。だが、私の顔の表面と

しっくり行かないお面であったし、目の穴と鼻の穴が水平でなく斜めに掘られており、二つの穴から外の景色が斜めに2点見える。


こうすることによって見える範囲を広くすることができるともいう。終了後、本番で付ける朝倉尉(アサクラジョウ)を付けて

みたら、上記の二つの穴は水平に見え、顔との凹凸ともピッタリで、はやり一流の能面師の作った作品は違うことを知らされた。

 能面作りする人にとっては表面の出来栄えで完成とするのだろうか。能面は、能面が見る人によって、顔の傾きや見る方向によって、

表情が違って見えるという。そこまでの芸はとてもとてもできないが、へマだけは避けたいと、本番まで稽古は怠れない。(ksk)