いまや、各種の日本文化に興味を示す外国人は珍しくもない。陶芸、柔道、茶道、醸造など多方面にわたっているが、
それは全国どこかの話と思っていた。会津能楽会を見物に来る方は珍しくないが、まさか一緒に謡曲を謡うとは思わなかった。
先日芳馨会の新弟子として「鶴亀」のワキを見事に謡って拍手喝采された。まだ稽古は4回目というから、上達ぶりには驚きである。
彼は会津大学の言語学准教授、年令は不明。二ュージーランド国籍で日本滞在は7年。会話には困らない。
謡曲の文章・文字が判読しているとは思えないが、音で覚えてしまうようだ。若い頃はアジアやスペインの民族音楽、
クラシックギターに凝って、世界各地を回っていたとか。クインズランドのオーケストラとの競演も数回あるという。
ここ会津若松でもコンサートを開いたそうだ。
芳馨会の終了後にギター演奏を披露したが、数曲のうち判ったのは仏映画のジェルソミーナの主題歌だけだった。
大鼓にも興味を示しているから、数年後は舞台で見られるかもしれない。
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