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あかりの備忘録

日々の記録やおすすめしたいものを書いていきます。

月の真ん中15日。

2024-10-22 20:00:00 | 散文
毎月15日になると販売されるものがある。
静岡県東部を中心に展開している「田子の月」という和菓子店の「富士山暦もなか」である。
定番商品である求肥入りの「田子の月もなか」の変わり種で、毎月中身が変わる。
ちなみに10月は栗入りだった。

ひとつ220円のもなかはなかなかの高級品である。
我が家では、お年賀として親戚が持ってくる時くらいしか食べられなかった。
お年賀といえば大体詰め合わせだが、私はこのど定番のもなかが大好物。
うちの家族は妹を除いてあんこものに目がないので、封が開くなりまずそれを確保していた。

サクサクのもなかにしっかり甘いあんこ。
そして柔らかい求肥。
至福のひとときである。

もなかをかじると上顎に張り付くのが嫌だ、という人がいるが、私にはほとんどその経験がない。
すきなものを少しずつ食べたくて、一口が小さいのが癖になってしまっていることが理由のひとつではないかと思っている。

栗入りもなかは、濃い目に入れた緑茶でいただいた。
大好物に秋の味覚のちょい足し、最高である。
10月になってにわかに忙しくなり、甘いものが染み渡る。

11月は胡麻もなかだそうな。
ちょうどよく買いに行けるかはわからないが、ぜひとも食べてみたい。

キンモクセイと野望。

2024-10-21 20:00:00 | 散文
一年の中で一番すきなのが秋。
薄手の長そでの上に軽めの上着を羽織って、寒くない程度の気温がいい。

今年はいつまでも暑かった。
そうかと思えば、急に冬の入口みたいな寒さの日もある。
今日はまさにそれ。
衣替えは済んでいるので、天気予報を見ながらそれなりの服を選んで着込んだ。

そして今の時期、どこからともなく香るのがキンモクセイ。
昔はもっと涼しくなってからだったような気がするのは、やはり暑さがひかなくなってきているからなのか。

聞くところによると、好き嫌いが分かれる香りなのだとか。
でんぷんのりの匂い、と言っている人もいた。

ちなみに私は結構すきである。
どれくらいかといえば。
部屋の窓を全開にして胸いっぱいに香りを吸い込みながら、日がな一日ゴロゴロしながら過ごしたい。
働き始めた頃から、このような野望を持っているくらいに。

ちなみにこれ、いくつかの条件が揃わなければ叶わない。
・キンモクセイが近所に咲いている
・仕事が休みである
・外出の予定がない
・晴れていて、ちょうどいい風がある 等

この間の週末はほとんどの条件が満たされていたけれど、窓を開けてもにあの香りはしなかった。
どうやら近所のキンモクセイは盛りを過ぎてしまったらしい。

心機一転、溜まった家事を片付ける日になった。
残りの休日を心軽く過ごせるので、それはそれでいい。

野望を叶えるのは、また来年としよう。

競う、賭ける。

2024-10-18 20:00:00 | 散文
競馬とか、競艇とか。
いわゆる公設ギャンブルの話である。
私は個人的にこの類のものに嫌悪感はなく、むしろ節度を守って存分に楽しんで欲しいとさえ思う。
ちなみにこういった事業の収益は健診車の助成など、社会福祉に活用されるという側面もある。

私が住んでいたまちには、競輪場があった。
幼い頃は祖父に連れられて、週末になるたびにそこへ行っていた。
子どもをそんなところへ連れて行くなんて、と思われそうだが、本人は割と楽しく過ごしていたのだ。

祖父の友達は、車券が当たれば気前よくお小遣いをくれるし、フランクフルトやアメリカンドックのようなお祭りの屋台でしかし食べられないものをお昼ご飯に買ってもらえた。
温泉地の近くの競輪場に遠征し、勝ちが続けばそのまま泊まって帰る、なんてこともあった。

よく行く競輪場には小さいながらも公園があって、いつの間にか友達もできた。
当時発売されたばかりのゲームボーイのカセットを貸し借りしたり、遊具で遊んだりというのは、ここでしかできない遊びだった。

当時は窓口で番号を伝えて車券を買う方式から、マークシートへの過渡期だった。
その時点で60歳を超えていた祖父に対応できるのかと思ったが、好きこそものの上手なれとでもいうのか、いつの間にか順応していて驚いた。
大きく勝つでもなく、負けるでもなく。
祖父が節度を持って楽しんでいたからこそ、私にとっての競輪が悪いものにならなかったのだと思う。

その頃祖父は自営で働いていたが、仕事を辞め、体調が優れない日が増えてからもたびたび競輪場に通った。
私ももう大人になり、ついて行くことはなくなったが顔を合わせると、「当たった」だの「外れた」だのという話を聞いた。

祖父の競輪仲間の多くは鬼籍に入ってしまったけれど、通っていれば新しい友達ができる。
そこへ行って誰かに会うことが楽しみだったに違いない。
いよいよ動けなくなる少し前まで、「元気になったら競輪に行きたい」と言っていた。


祖父が亡くなってしばらくして、連れが競艇場に行ってみたいと言い出した。
ボートレースである。
競輪と競艇では多少勝手が違うので、初心者向けの説明を聞いて、マークシートを睨む。

競輪は1レース9人だが、競艇は6人。
人数が少ないので、比較的当たりやすいと言われている。
場内に多数あるディスプレイには、オッズと呼ばれる払戻金の倍率が表示されていて、この数字が少ないほど人気があり、払戻金が少なくなる。
これは競輪と同じなので知っていた。
とりあえず、人気のあるところをいくつか選ぶ。
1着だけを当てるもの、1着2着を順不同で当てるもの、1〜3着を順番通りに当てるものと様々な賭け方がある。
もちろんそれによって払戻金の倍率も変わり、当てるのが難しくなれば、それだけ払戻金も多くなる。

私は祖父がよくやっていたように、1着2着を順番通りに当てることにした。
ただレースを見るのと、舟券を買った時では心持ちが全然違う。
当たりますように、と祈りながらレースの行く末を見守る。

昔行っていた競輪場では、レースの終盤になるとおそらく大金を賭けているであろうおじさまたちの野太い声援(場合によっては怒号)が飛び交っていたが、今回訪れた競艇場は静かなものだった。

結果としてはジュース一本分の儲け。

本気で稼ぎにきたわけではないので、軽食を食べて2レースほどで帰ることにした。
競艇場にも魅力的な食べ物は多いのだ。

おじいちゃん。
楽しいけど、ほどほどが一番だよね。

ふらり富士の旅。

2024-10-16 20:00:00 | 散文
この日はふらりと鯉釣りがしたくなって、富士フィッシュセンターへ。

何で鯉かといえば、引きが強くて楽しいし、あたりをとる練習にもなるし、キャッチアンドリリースだから帰って料理をする必要もないから。
気軽に釣りを楽しむという意味で、とてもいい場所だと思っている。


ここは屋外に大きめ、室内に小さめの魚がいて、どちらも同じ料金。
魚のサイズに合わせて、道具の大きさも変わる。

今回は屋外に挑戦。
大きめの魚を釣り上げる練習もかねて、ということで。

しかしながら、釣れない。
あたりはあるのに合わせることができず、連れが1匹釣ったのみで私はゼロ。

色々と調べてみたところ、どうやら我々はせっかちすぎたらしい。
鯉はエサを食べる時、水や泥を一緒に吸い込む。
そして、針のついたエサの場合、それを吸ったり吐いたりしながら食べても大丈夫か確認する。
つまり、鯉が深めにエサを吸い込んだタイミングで合わせる必要があるのだ。
次回こそ、大物を釣りたい。

しかし、ゼロは悔しいので屋内の釣り場で30分の延長戦。
こちらは何とか4匹連れて、ほくほくと釣りを終えることができた。



昼食はインドカレーを食べに行くことにした。
鯉のエサを捏ね回していた指の匂いが若干気になるが、まあそれはそれ。

やけに空腹を感じ、レギュラーサイズのチーズナンとおかずがついたセットを選んだ。




さらにこれに加えてサラダとスープと飲み物もつく。
大変にお得である。

カレーはエビときのこのカレーにした。
ほんのり甘いチーズナンとやや酸味のあるカレーがよく合う。
もりもりとナンを半分ほど食べたあたりで雲行きが怪しくなってきた。

もしかして食べきれないかも…?

実は最近こういうことが増えた。
空腹状態の見積りが甘いというか何というか。
思ったよりも食べられない。
よる年波には勝てないということなのか。

微妙にペースをあげて、ナンを口に運ぶ。
満腹を感じる前におさめてしまおうという作戦である。
それは何とか成功し、無事完食。

先日のコメダ同様、しばらくパンパンのお腹にあえぐことになったが、それはそれ。
次回はミニサイズのナンにすることにしよう。

連れの食べていたガーリックセットも少しもらったが、こちらも大変美味しかった。
にんにく最高。





コメダチャレンジ。

2024-10-11 17:00:00 | 散文
時々行くのがコメダ珈琲。
単にコーヒーが飲みたかったり、休憩したかったりと動機はさまざま。

今回はあることに挑戦しようと訪れた。

それは「カツパン」を食べること。
一般的にはカツサンドと呼ばれるものだ。

コメダと言えば大容量の軽食(?)がお馴染みだが、特にカツパンは特に大きいと聞く。
胃腸が元気なうちにぜひ食べておきたく、昼食を抜いた15時過ぎに行ってみることにした。
せっかくなので、名古屋発祥のコメダらしい「ミソカツパン」を頼んでみる。

うむ。やはり大きい。
予想の1.5倍ほどある。

いやいや、しかし恐るるに足らず。
これを食べるために昼食を抜いて来たのだ。
私の気まぐれに巻き込まれた連れも、勢いで頼んでしまった巨大なハンバーガーを前に臨戦体制である。

結果的には、量は結構ギリギリだったが、全て美味しくいただけた。
あと、揚げたてのカツで口の中を火傷してしまったので、次回は十分に温度を確認してから食べようと思う。

満腹感は長い間続き、その日の夕食は食べられなかったし、翌日の朝食も少々きつかった。



ちなみに、こちらは別日に食べた期間限定のさつまいものシロノワール(ミニ)。
おやつタイムには、ミニサイズをシェアするくらいがちょうど良い。

何事も、ほどほどが一番である。