あかりの備忘録

日々の記録やおすすめしたいものを書いていきます。

秋はキャンプその2。【終】

2024-10-30 19:00:00 | 散文
キャンプ場の朝は早い。
就寝が早い分目覚めるのも早いし、何より明るいことに感動する。
天気予報では五分五分の確率だったが、朝日が降り注ぎ木漏れ日を見ることができた。
帰る前にテントやらタープやらを乾かしておきたいので、晴れ間は非常にありがたい。

朝は夜に比べてすることが少ないので、時間に余裕がある。
のんびり撮影をする時間もあったので、この辺りでお気に入りのギアをご紹介したい。

bare-bonesのビーコンライトに、挽物のシェードを被せたもの。
挽物というのは旋盤を使って木材を丸く削ってつくるもののこと。
身近なところで言うと、お椀やお皿、野球の木製バットなんかも挽物。
こちらのシェードの材料はウォールナットといい、人気の家具材である。
一年ほど前の工房体験で作らせてもらい、虎視眈々と野外で使える機会を伺っていた。
回る木材に刃物を押し当てるわけだが、力もテクニックもない素人、刃がブレブレである。
あっという間に材料はガタガタになり、結局ほとんど職人さんにやっていただいた。
私はやすりがけと、オイル仕上げをやっただけである。
そんな事情もあって、大変に美しい仕上がりなのだ。

※今年の分は締切済。

充電式で置いて使うこともでき、明るさの調整もできる優れもの。
シェードのお陰で光が絞られて、眩しすぎることがない。
防災用として、台風前には充電して枕元に置くようにしている。

そして、朝食。



スキレットを忘れて凹んだのも束の間、厚めのアルミホイルで器を作ってリカバリー。
昨日の食材の余りをオリーブオイルとにんにくとハーブ塩で焼いて、チーズをかけ、パンにのせたもの。
旅行にしろ、キャンプにしろ、前日たらふく食べていても、朝食はモリモリ食べてしまうから不思議である。


コーヒーで〆、今回のキャンプは終了。
家に帰ったあとの片付けが結構大変なので、余力を残しておかねばならないのである。

秋はキャンプその1。

2024-10-29 10:30:00 | 散文
涼しくなってきた今の時期こそキャンプである。
危ない虫も少ないし、暑くて眠れないということもない。

1週間前にふと思い立ったので、行ったことがあったり、人気のキャンプ場はことごとく埋まっていて、初めての場所を開拓することにした。

というわけで今回はこちらにお邪魔した。


富士山の近くだが、谷筋にあるのでサイトから富士山が見えないという立地のせいかほどよく空いていた。
今回は川沿いのオートサイトを予約。
大まかな位置だけ予約しておくと、スタッフが細かい配置を割り振ってくれるようだった。


車を横付けできるタイプのサイトは本当に楽だ。
いらないものはしまっておけるので、テントの周りがごちゃごちゃすることもない。

まずタープを張り、その下にテント。
テントの中にエアマットと寝袋を仕込んで、寝床の準備は完了。

値は張ったが、コールマンのエアマットは買ってよかったキャンプギアの上位に入る。
これを導入してからどんな地面の上も眠れるようになった。

我々のキャンプはかなり忙しない。
主な目的が燻製をすることなので、スモーカーを組み立てて食材を並べ、絶えず煙の具合に気を配る。
そのくせせっかくキャンプに行くのだからと、あれもこれもと食べたがる。
食べることも含めてずっと動いているので、のんびり焚き火を見ながら晩酌などということはこれまで一度もない。
まだまだ小慣れている感じもなく、常にバタバタしている。

前回からようやっと炭火で米を炊くことを覚えたので、カレーに焼肉、さんまにはまぐり、合間に生野菜をかじり、デザートに焼き芋と焼きリンゴ。
本当にずっと食べていた。
ちなみにあっという間に暗くなったので、これら美味しいものの写真は一枚もない。

辛うじて一枚だけ、夜に撮った写真がこちら。


今回はこれの試用も兼ねてのキャンプである。
コンパクトな焚き火台で、別売りのプレートで焼きものもできる。
レビューを見ると、購入者のほとんどはソロキャンで、焼肉専用として使っているらしい。
先人たちにならって焼肉を楽しんだあとに焚き火をしてみた。
そもそものサイズが小さいので、通常サイズの薪ではおさまらない。
連れがせっせと薪を刻んでおいてくれたので、ありがたく使わせてもらった。

ちなみにこちらゆるキャン△のしまりん氏愛用の品である。
休日にぼんやりアニメを見返していてキャンプに行きたくなり、アウトドアショップで見つけて即買いした。
もともと暖房がわりに小さい焚き火台は欲しかったので、たまたまそのタイミングが来ただけだ、と信じている。


この日は22時前に就寝となった。

期日前投票。

2024-10-27 20:00:00 | 散文
私は断然期日前投票派である。
正直投票日に用事があるとか、そういうことではない。
「その日に投票に行かねばならない」というプレッシャーが嫌なのだ。

遠出したくなるかもしれないし、逆に丸一日外に出たくない日になるかもしれない。
せっかく先に済ませておける制度があるのなら、使わない手はない。
だから私は「投票日には旅行に行くかもしれない人」として期日前投票に行く。

実家のすぐ近くの学校が投票所で、子どもの頃はよく祖父や両親にくっついて行った。
いつもは専用の靴を履かねば入れない体育館に土足で上がり、日頃子どもたちが駆け回る空間に大人がたくさんいる。
そして、とても静かで、何となく厳粛な雰囲気が漂っている。

お祭りとかそういう華やかな感じとは違う、この非日常感がすきだった。
前に住んでいた場所は、投票所に神社が指定されていたので、いっそどんな感じか見たくて、あえて投票日に行ってみたこともある。

しかしながら冒頭のとおり、近年の私は専ら期日前投票である。
遅い時間までやっていてくれて助かるが、あえて今日は休みを取って早めの時間に行くことにした。

1週間のご褒美も兼ねて、昼食はオムライス。
おかずもたっぷりで、大満足であった。


私にとっては「選挙は必ず行くもの」で、行かないとすっきりしないから行く。
数年に一回あるかどうかの、自分の生活の礎を決めるイベントだ。

政治に関して特に主義主張はないけれど、自分がやるべきこともやらないで、不平不満だけを並べるのは違うと思う。
確かに自分1人だけが選挙に行かないのなら、何も変わらないのかもしれない。
でも、そう思う人が多ければ多いほど、人々の生活と政治はかけ離れて行ってしまう。

清き一票と、使い古された言葉はあるけれど、まさにその通り。
私たちの思いを見える形にしてくれるのが選挙だと思っている。

今回もまた投票率は下がったようだ。
できるだけ多くの人の声が反映され、暮らしやすい国になるといいのだが。


鷹の爪はまだまだ元気。

2024-10-23 20:00:00 | 散文
夏野菜のはずのタカノツメ。
10月も半ばを過ぎたというのに、青々と元気である。
まだ新しい花もつけるし、実も大きくなっていく。

むしろ真夏の方が元気がなかった。
私が水をやり忘れていたせいなのだが、枯れかけていたあの頃からここまで復活したのはたいしたものだと思う。

手がかからないらしい、ということで選んで植えたのだが、収穫期を迎えてもあまり料理に使うことがない。
先に収穫した分は、部屋の隅でひっそり逆さに干されている。

とはいえせっかく採れたのだからと、先日生のまま、細かく輪切りにしてきんぴらごぼうに入れてみた。
一本しか入れていないのに、なかなかピリ辛に仕上がった。
ちゃんと見た目通り、唐辛子である。

寒くなれば、辛いものも恋しくなる。
次は何に入れようか。


月の真ん中15日。

2024-10-22 20:00:00 | 散文
毎月15日になると販売されるものがある。
静岡県東部を中心に展開している「田子の月」という和菓子店の「富士山暦もなか」である。
定番商品である求肥入りの「田子の月もなか」の変わり種で、毎月中身が変わる。
ちなみに10月は栗入りだった。

ひとつ220円のもなかはなかなかの高級品である。
我が家では、お年賀として親戚が持ってくる時くらいしか食べられなかった。
お年賀といえば大体詰め合わせだが、私はこのど定番のもなかが大好物。
うちの家族は妹を除いてあんこものに目がないので、封が開くなりまずそれを確保していた。

サクサクのもなかにしっかり甘いあんこ。
そして柔らかい求肥。
至福のひとときである。

もなかをかじると上顎に張り付くのが嫌だ、という人がいるが、私にはほとんどその経験がない。
すきなものを少しずつ食べたくて、一口が小さいのが癖になってしまっていることが理由のひとつではないかと思っている。

栗入りもなかは、濃い目に入れた緑茶でいただいた。
大好物に秋の味覚のちょい足し、最高である。
10月になってにわかに忙しくなり、甘いものが染み渡る。

11月は胡麻もなかだそうな。
ちょうどよく買いに行けるかはわからないが、ぜひとも食べてみたい。