ヒンデンブルグ (映画)
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ヒンデンブルグ監督脚本原案原作製作出演者音楽撮影編集配給公開上映時間製
『ヒンデンブルグ』(原題: The Hindenburg)は、1975年公開のアメリカ合衆国の映画。ヒンデンブルク号爆発事故を扱った作品である。
概要[編集]
マイケル・M・ムーニーの同名小説の映画化作品で、ヒンデンブルク号爆発事故を軸に、当時流行していたパニック映画の常道であるグランドホテル方式で人間模様も描いた作品である。現実の事故における原因には諸説あるが、本作では人為爆破説が採られている。カラー作品であるが、クライマックスでヒンデンブルグ号が爆発すると同時に画面がモノクロに切り替わり、実際の記録映像が編集で挿入され、当時のラジオ局のアナウンサー、ハーブ・モリスンのアナウンスも流される演出となっている。
製作・監督はアカデミー監督賞を2度受賞している巨匠ロバート・ワイズで、ムーニーの原作を基に『刑事コロンボ』で知られるリチャード・アーヴィングとウィリアム・リンクがストーリーを書き、『アンドロメダ…』でワイズと組んだネルソン・ギディングが脚本に仕上げた。撮影は『ベン・ハー』などでアカデミー撮影賞を3度受賞しているロバート・サーティース、音楽は『ノーマ・レイ』でアカデミー作曲賞を受賞するデヴィッド・シャイア、美術は『ベン・ハー』などでアカデミー美術賞を3回受賞しているエドワード・C・カーファグノ、衣裳は『サムソンとデリラ』などでアカデミー衣裳デザイン賞を3回受賞しているドロシー・ジーキンスが担当した。
出演は『パットン大戦車軍団』でアカデミー主演男優賞を獲得しながらこれを拒否したジョージ・C・スコット、『奇跡の人』でアカデミー主演女優賞を受賞したアン・バンクロフト、『インベーダー』のロイ・シネス、『ひとりぼっちの青春』でアカデミー助演男優賞を受賞したギグ・ヤングなどであった。
本作は視覚効果のアルバート・ウィトロックとグレン・ロビンソン、音響効果のピーター・バーコスに対してアカデミー特別業績賞が授与された。その他、アカデミー美術賞、撮影賞、音響賞にノミネートされた。
ストーリー[編集]
1937年、飛行船ヒンデンブルグ号の爆破を警戒するため、ドイツ空軍のリッター大佐が乗り込んだ。飛行船には伯爵夫人のウルスラを初め、さまざまな乗客が乗り込んでおり、その中にはゲシュタポから送り込まれたフォーゲルもいて、独自に捜査を行っていた。やがて、乗員のベルトがドイツ人ながら反ナチスを喧伝するため、時限爆弾を仕掛けたことが判明する。爆弾は飛行船着陸後、乗員・乗客が降りてから爆発させる予定だったが、飛行船は天候不良のため着陸が大幅に遅れ、ついに悲劇の時を迎えてしまう。