岸田首相「デフレ脱却は道半ば。数十年に一度の正念場にある」
2024/03/28 23:11
2024年度予算が成立し、記者会見で説明する岸田文雄首相=首相官邸で2024年3月28日午後8時49分、宮武祐希撮影
(毎日新聞)
岸田文雄首相は28日に首相官邸で行った記者会見で、日銀が「マイナス金利政策」を解除した現在の経済状況について「『いよいよデフレ脱却宣言か』と言われる方もいるが、デフレ脱却への道は、いまだ道半ばだ。我々は数十年に一度の正念場にある」と述べた。
首相は「完全脱却へ30年ぶりのチャンスを迎えている。チャンスをつかみ取り、後戻りさせない。私の政権の存在意義はそこにあるとの強い覚悟を持って取り組みたい」と語った。
デフレからの「完全脱却」の判断について、経済分析の観点では官民の専門家が経済指標を検討すると説明。賃上げや従業員の7割を占める中小企業対策などに取り組むとした。
その上で「政府としてあらゆる政策を総動員する。日銀も緊密に連携しながら対応することを期待する」と述べ、引き続き政府・日銀で協調して取り組む姿勢を強調した。【田辺佑介】
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