品川4人死亡、元妻殺害容疑で逮捕の男 離婚、事業不振で暴発か
2024/06/19 16:50
警視庁荏原署に入る後藤祐介容疑者=19日午前、東京都品川区(相川直輝撮影)
(産経新聞)
東京都品川区の住宅で5月、住人の高波冬美さん(37)と子供3人の遺体が見つかった事件で、高波さんへの殺人容疑で逮捕された元夫の後藤祐介容疑者(46)は離婚が決まり、子供をおいて家を出ることが決まっていた。勤め先を辞め、自宅で始めた映像関係の仕事も不振続きの中、追い詰められた容疑者が選んだ道は、一家の殺害だった。
「子供を自転車に乗せて出かけたり、仲が良さそうだった」。近隣住民は、子育てに取り組む後藤容疑者の様子をこう話す。
後藤容疑者と高波さんは平成27年に結婚し、1男2女をもうけたが、「家事や育児の分担で価値観の相違があったようだ」(捜査関係者)。今年に入って離婚話が持ち上がり、5月20日に成立した。25日には後藤容疑者が家を出ることまで決まっていた。
捜査幹部によると、後藤容疑者は事件当時、在宅の「動画編集業」を名乗り、ネット上で仕事を募集していたが、収入はほとんどなかったという。
「最後は5人でいようと思った」
警視庁の聴取にそう答えた後藤容疑者は22日午後7時ごろ、1階玄関付近で高波さんを殺害したとみられ、遺体を玄関から寝室にしていた和室まで移動した。和室では子供3人が死亡しており、後藤容疑者自身も和室内で自ら首を切ったという。
捜査員へ放火を認めた後藤容疑者。当時の心境をこう説明したという。
「子供も、自分も、家も、全て燃えてなくなってしまえばいい」
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