「ここまでのことが起きるなんてありえないと思っていた」
「自転車事故は自分、相手、関わったすべての人を不幸な目に遭わせる」
自転車を運転していて歩行者を死なせてしまった加害者の言葉です。
ルールを守らなかったわずかな気の緩みや不注意によって突然誰かの命を奪ってしまう。
便利な乗り物が“凶器”になるのです。
事故の当事者が利用者に伝えたいメッセージとは。
そして自転車の交通違反に対する「青切符」の導入で取締りはどう変わるのかまとめました。
(社会部記者 安藤文音)
「自転車事故は自分、相手、関わったすべての人を不幸な目に遭わせる」
自転車を運転していて歩行者を死なせてしまった加害者の言葉です。
ルールを守らなかったわずかな気の緩みや不注意によって突然誰かの命を奪ってしまう。
便利な乗り物が“凶器”になるのです。
事故の当事者が利用者に伝えたいメッセージとは。
そして自転車の交通違反に対する「青切符」の導入で取締りはどう変わるのかまとめました。
(社会部記者 安藤文音)
「ご主人が救急搬送」
-6年前の2018年6月25日-
茨城県内に住む女性は、勤務先を出た夫(当時62)から「20時50分頃に家に着く」とメールを受け取っていました。夫からのメールところが帰宅時間になっても帰ってきません。
「夜9時になるのにまだ帰ってこない。どうしたのかしら」
心配になって何度もメールや電話をしましたが、返信はなく電話もつながりません。女性の返信そして午後9時半ごろ、病院から連絡が入りました。
「ご主人が救急搬送されたので、至急来てください」
手にスマホ 無灯火の自転車が
夫に何があったのか。
夫は勤務先を出たあと、2時間ほどかけて電車とバスを乗り継ぎ、自宅から最寄りのバス停で降りていました。白線の左側が「歩行者」、右側が「自転車」の通行区分午後8時45分ごろ。
歩行者と自転車に通行区分が分かれている歩道を歩いていると、対面から自転車が近づいてきます。
街灯はほとんどない場所だったうえ、ライトは点灯していませんでした。
自転車を運転していたのは当時19歳の大学生です。
手にはスマートフォンを持っていました。
そして…
「ガシャン」
“車じゃなくてよかった”と思ったのに
女性が病院から連絡を受けたとき、“自転車とぶつかった”と聞いていたため、当初女性はこう思ったそうです。
「車じゃなくてよかった」
ところが病院に搬送されたとき夫は頭蓋骨骨折や脳幹出血によってほぼ脳死状態でした。
そして翌日の未明に亡くなりました。
以下略ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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