政治資金規正法違反の疑い 東京地検

NHKWEB

自民 池田佳隆議員逮捕へ 政治資金規正法違反の疑い 東京地検

2024年1月7日 11時53分 政治資金

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部は、安倍派に所属する池田佳隆衆議院議員が政策秘書と共謀し、政治資金収支報告書にうその記載をした疑いがあるとして、7日にも、政治資金規正法違反の疑いで池田議員らを逮捕する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。

池田議員側は安倍派の議員の中でも高額のおよそ4800万円のキックバックを受けていて、特捜部は実態解明を進めるものとみられます。

自民党の安倍派「清和政策研究会」では、所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を議員側にキックバックし、その分を派閥側や議員側の政治資金収支報告書に記載しない運用が組織的に行われた疑いがあり、特捜部は先月27日、おととしまでの5年間に、所属議員の中でも高額のおよそ4800万円のキックバックを受けていた池田佳隆衆議院議員の事務所などを捜索し、捜査を進めていました。

その結果、池田議員が、会計責任者だった政策秘書と共謀し、政治団体の収支報告書にうその記載をした疑いがあるとして、7日にも、政治資金規正法違反の疑いで池田議員と政策秘書を逮捕する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。

池田議員は比例代表・東海ブロック選出で当選4回。2021年10月からおととし8月まで文部科学副大臣を務めました。

安倍派で裏金化した資金の総額は、おととしまでの5年間に、議員側が派閥側に納入していないパーティー収入も合わせて6億円規模に膨らむ疑いがあり、特捜部は池田議員を本格的に取り調べ実態解明を進めるものとみられます。