4月は、街に新入社員があふれる時期。期待に胸を膨らませている人もいれば、緊張している人もいるだろう。いざ入社してみると、「あれ? 想像と違う」と思うことも多いかもしれない。
それは職場で迎え入れる側の“先輩”も同じで、ドキドキ、ソワソワするものだ。今回は、現代社会ならではなのか(?)突拍子もない理由で退職してしまった2人のエピソードを紹介する。
◆新人研修から間もなくして「辞めたいんです」
すると彼から、予想外の理由が……。
「たぶん、ブルーライトを浴びすぎているせいなんです」
亀井さんは思わぬ言葉に戸惑いつつも、「それは会社のPCかな? それとも家でそう感じるのかな?」と質問してみたのだとか。
「両方です」
亀井さんたちの仕事は営業で、お客様と話すことがメインではあるものの、求人広告を扱うにあたって原稿を作成したり報告業務があったりと、PCやタブレット画面を見る時間も長いそうだ。
「彼は、『こんなに頭を働かせながらブルーライトを浴びることは初めてのことで……。その疲れから逃避しようと、寝る前にスマホを見ることもやめられなくて、寝つきがすごく悪いんです』と、深刻な表情で話すんです」
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亀井さんは「スマホを見たい気持ちは分かるけど、そこをグッとこらえて習慣を変えることを意識すればいいんじゃないかな……」と提案したというが、彼の決意は固く、「たぶんブルーライトを浴びすぎる仕事が向いていないんだと思います。そのストレスがすごいんです」とブルーライトを理由に退職希望を訴え続けた。
彼は結局、面談から1週間後に退職届を出し、入社から1か月で会社を辞めてしまったという。
「ブルーライトが退職するためのたんなる言い訳だろうが事実だろうが、ネット社会にいる身としてはすこし理解に苦しみました……」
◆一流大学出身でも「向いていない仕事は大変そう」
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2か月の新人研修が終わると、同期は全国の支店に配属された。配属後は、会社のポータルサイトに新人の新規開拓や収益の成績上位が毎月ランキング形式で掲載されていたそうだが、その彼の営業成績はイマイチで、リストに名前が載ることはなかったという。
「後から聞いた話では、やはりお客様とのコミュニケーションも苦手だったようで、支店長や課長から怒鳴られることも多かったそうです」
◆半年後、会社の寮から失踪
研修から半年後、笠原さんは別の同期から、彼が寮の部屋から失踪したことを耳にする。
「失踪した日の朝は普通に出社したとのことですが、外回りに出かけて、夕方になっても支店に戻らず、支店の総務担当が彼の部屋を見に行くと、荷物もなく、彼の携帯に電話をかけても出なかったそうです」
それからしばらく経っても、彼の消息はわからないまま……。
「証券会社の支店配属で新人が辞めることは珍しくありませんが、突然失踪して部屋が空だったというのは、いまだに彼以外に聞いたことはありません」
<取材・文/chimi86>
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