**読書記録**
塚本邦雄 『百句燦燦』 (講談社文芸文庫) 本日読了。
余った時間は、書店で貰った「図書」6月号を読んでいた。
気になった俳句をいくつか挙げる。
いま
俺を
優しく殺す
雪の樅 若山幸央(ゆきなか)
もちろん縦書きだけど、こういう表記だった。
やはらかき身を月光の中に入れ 桂信子
月の中透きとおる身をもたずして 桂信子
どちらも塚本邦雄が選んだ百句ではなく、桂信子の俳句を紹介した中の二句。
男老いて男を愛す葛の花 永田耕衣(こうい)
薄々気付いてたけど、塚本邦雄は男性に対するエロティシズムが好みだよね。
「官能」という言葉より、「エロティシズム」という言葉のほうが、多分正しい。
ちなみにこの句は、私の好きな小説の、某義兄弟に捧げたい。
さて、次は何を読みましょうか。
!تبّا لك ، بوتين