無関係な人命を奪っている、あんたが死んでくれよ。
それでつかの間でも平和になるだろうよ。
**読書記録**
久生十蘭 『黒い手帳』 (光文社文庫)
今日は「海豹島」「墓地展望亭」「水草」を読了。
「墓地展望亭」と「水草」の間に100ページ近い中編があるが、「水草」はたったの3ページだったので、先に読んだ。
ちなみに飛ばした中編は、キリル文字とロシア語がちょいちょい出てくるんだよね。
現在のロシアによるウクライナ侵攻の中、これを読むのは複雑だなあ。
「墓地展望亭」は『墓地展望亭・ハムレット 他六篇』で読んでいるはずだが、これまたちっとも記憶にない。
しかし、十蘭の恋愛物(?)は、<男の浪漫>の一種だよな。
しかも男にとって、都合のいい浪漫だ。