悠久の昔、人は個人から集団となり人間となった。
人間の歴史には集団としての人類の歴史と、
それぞれの時代を生き抜いた個人の歴史がある。
1人1人の個人の歴史の積み重ねが人類の歴史である。
個人が類をなし積み重ねた営みが人類の歴史である
少年老い易く学なり難し
一寸の光陰軽んずるべからず
時の流れは、水の流の如く止まることはなし。
既に、人生の旅は「 白秋 」も半ばを迎える。
「少年老い易く」は夢現に過ぎ真実と知る。
「学なり難し」は更に真実、己の非才と未熟を認む。
「一寸の光陰」も残光わずか、先は暗きの感あり。
「軽んずるべからず」と知れど、意のままにならず。
われ、「棺覆っても定まらずや」との予感に怯える。
この先続く「1人旅の道」を思えば、心身共に寒し。