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札幌・円山生活日記

新緑の円山公園散策&円山登山

「円山」の街の魅力を高める自然溢れる「円山公園」。天然記念物の原始林が広がり札幌を代表する桜の名所です。野生のリスにも出会え新緑の頃には緑も鮮やかです。また園内の標高225mの小さな山「円山」は子供も含め登山を手軽に楽しめ頂上の岩場からは札幌市街地が見晴らせます。 

新緑の円山公園」後編で週末恒例の「円山公園」と「北海道神宮」の散策と「円山登山」です。桜が見頃を過ぎた後のこの界隈を歩いていると淡い緑色の新緑が鮮やかで改めて季節の変化を感じます。これからどんどんと緑の色が増し初夏の景色に変化していくのでしょう。一方パークセンター前から続くチューリップとムスカリの花壇が見頃を迎え多くのカメラ愛好家が写真を撮っていまいした。もちろん野生のリスたちも元気です。また快晴の下で緑のトンネルを歩くような「円山」登山は快適です。途中「ヒトリシズカの散歩道」と呼びたいような群生地にも出会いました。大変充実の「新緑の円山公園散策&円山登山」でした。

「八十八カ所登山口」。後編はこちらからスタートです。
「八十八カ所登山口」の入り口。四国の八十八ヶ所に模した円山登山道は、大正三年(1914年)に円山村の開拓功労者である上田万平・善七兄弟がを開き、四国から北海道に移住してきた札幌近郊の信仰者有志に観音像の寄進を呼びかけ八十八体の像が建立されたとか。今では二百体を超える石仏が登山道に奉安されているそうです。

「第一番觀音像」。これから第八十八番まで確認しながら登り十番毎に紹介します。


最初の階段の登り口直ぐに表れる稲荷神社。
続く登山道にはカツラの古木の大きな木の根が張り出しています。雪の積もる間は気になりませんでしたが雪がない今はかなりの迫力です。


第十番観音像付近。このあたりは比較的穏やかな登り坂が続きます。 
第ニ十番観音像を超えたあたりから山道の傾斜が急になってきます。


こちらも登山道に大きな木の根が張り出しています。雪のない時期の登山は変化があって楽しいです。

第三十番観音像。緩やかな登りが続きます。

第四十番観音像。登山道周囲の木々は緑に溢れており、あたかも登山道が緑のトンネルに覆われたような感じです。爽やかで気持ちが良いです。


第五十番観音像と少し下り坂になる登山道。

第六十番観音像。この辺りは緩やかなアップ・ダウンとなっていて以前「円山山頂へはこの道で良いのでしょうか?」と聞かれたことがあります。「良いです!」。

第七十番観音像。このあたりから急な登り坂が続きます。

そして第八十番観音像を過ぎて最後の昇り坂になります。 


第八十八番観音像。別の登山道「動物園裏ルート」との合流点が見えて来ました。ここから左へ曲がれば山頂はすぐです。

そして山頂に到着。
山頂の岩場。石切りの痕跡だそうです。
標高225mの山です。

山頂からの眺望。快晴で街が良く見せます。この景色を見ながら一休みする人たちが多くいました。
「JRタワー」など札幌中心街。
北側の石狩湾方向。 石狩湾の風力発電設備も良く見えました。以上で眺望観察を終え下山します。


下山は登りとは別の登山道「動物園裏ルート」です。途中の中腹付近に道沿いに《ヒトリシズカ》が並んで咲いている場所がありました。「三角山」の「フタリシズカの散歩道」に準えて「ヒトリシズカの散歩道」と勝手に名付けます。

「ヒトリシズカの散歩道」の《ヒトリシズカ》たち。



「円山西町入口(動物園裏)」近くの三叉路表示に到着です。後は「八十八カ所入口」に戻るのみです。
途中の雪の時期は補助ロープがないと昇降困難な急な傾斜の坂を超えて・・。
「円山動物園」下に到着。以上で「円山」登山は終了。

登山途中で観察した山野草等を紹介。いたるところで見られた《ニリンソウ》。《クルマバソウ》もたくさん咲いていました。
立派に二輪咲き揃った《ニリンソウ》が多く見られました。


山頂近くに咲いていた《オドリコソウ》。

「円山西町入口(動物園裏)」近くで見た《ルイヨウショウマ》。
同じく《スミレサイシン》。

咲き残っていた《エゾエンゴサク》。円山で今年最初に見て以来色々な場所で随分《エゾエンゴサク》を見ましたがそろそろ終わりだと思うと名残惜しい気分です。

同じく終期の《クロバナノエンレイソウ》。
《マムシグサ》です。

週末散策の一環なので「北海道神宮」を参拝します。
「拝殿」には多くの人がお詣りしていました。

「梅園」の様子を見に来ました。梅は終わり一面《タンポポ》を敷き詰めたようでした。
八重桜は少し咲き残っていましたが・・。
地面は散った花びらでサクラ色でした。サクラも来年までお別れですね。
「公園口鳥居」から境内外へ。こちらの周囲も緑で一杯です。
「パークセンター」前の気温表示は17.3℃。快適な天候でした。
オーベルジュ・ド・リル サッポロ」の前を通って帰路につきました。
前の高級マンション植栽の《ライラック》。咲き進んでいます。

いよいよ「さっぽろライラックまつり」が5月18日(水)から開催です。楽しみです。

久しぶりの「円山」登山でした。アイヌの人達が「モイワ」と呼んだ「小さな山」は明治時代になって山の形が丸いことから「円山」と名付けられたそうです。札幌を訪れた島義勇開拓判官が都市計画を練るために登ったのも「円山」で札幌の歴史を見守ってきました。山道等に安置された多くの観音像を見るとそんな長い歴史の中で多くの人々の信仰を集めるとともに市民の憩いの散策路であることも実感します。「ヒトリシズカの散歩道」も含め新緑の中での登山も快適でした。ありがとうございました。

「円山公園」
〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘他
円山公園管理事務所 (011)621-0453
地下鉄東西線『円山公園駅』下車3番出口 徒歩 5分

「北海道神宮」
札幌市中央区宮ヶ丘474 011-611-0261(北海道神宮社務所)
開門時間 夏期 6時〜17時 冬期 7時〜16時
※期間により異なる ※正月期間は別途 拝観料無料
祈祷時間 4月1日~10月31日 午前9時から午後5時まで
     11月1日~2月末日 午前9時から午後4時まで
     3月1日~3月31日 午前9時から午後5時まで
http://www.hokkaidojingu.or.jp/
(2022.5.14訪問)

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