札幌出身で日本近代洋画史を彗星のごとく駆けぬけわずか31才で夭逝した画家「三岸好太郎(みぎしこうたろう)」。その作品を収蔵し画業を紹介する「北海道立三岸好太郎美術館」は「北海道知事公館庭園」北側の木立が茂る中にアトリエのように佇んでいます。現在、所蔵品展「蝶を追いかけて」及び北海道ゆかりの若い作家を紹介するシリーズ企画8回目「#みまのめVOL.8」 が開催されています。
本日は「北海道立三岸好太郎美術館」で《蝶を追いかけて/#みまのめ〈VOL.8〉》の鑑賞です。地下鉄東西線「西18丁目」駅で下車し「ミニ大通」沿いの「allee cafe(アレイカフェ)」 でのランチ・カフェをはさんで徒歩でやってきました。
本日は「北海道立三岸好太郎美術館」で《蝶を追いかけて/#みまのめ〈VOL.8〉》の鑑賞です。地下鉄東西線「西18丁目」駅で下車し「ミニ大通」沿いの「allee cafe(アレイカフェ)」 でのランチ・カフェをはさんで徒歩でやってきました。
「北海道立三岸好太郎美術館」の外観。
【蝶を追いかけて/#みまのめ〈VOL.8〉】のチラシ。
“札幌に生まれ、鋭敏な感性で次々と詩情に満ちた作品を生み出しつづけ、大正末から昭和初期の美術界でひときわ輝いた画家・三岸好太郎(1903-1934)。31歳という夭折の生涯のなか、最晩年に集中して描いたのが、〈蝶〉と〈貝殻〉をモチーフとする幻想的な作品群でした。
花と戯れ、貝と遊び、雲上にはばたき、海を渡る…。さらにはピンをはねのけ自由へと飛び立つ。そんな蝶のきらめく姿に、画家は何を探し求めたのでしょうか。
本展では、三岸がたどりついた夢想・幻惑の世界と、そこにいたるまでの変転の軌跡をたどります。あわせて様々な美術作品に見られる蝶のモチーフも参考紹介。”
展覧会のエントランス。
「31歳の若さで急逝した夭折の画家・三岸好太郎氏」。
《蝶を追いかけて》の展示室の様子。
三岸好太郎《花ト蝶》1932年。札幌・豊平館での個展に出品された作品で三好作品の中で最も早く蝶が登場するものだそうです。
その蝶の絵。
筆彩素描集『蝶と貝殻』(1934年)より《花と蝶》。上掲《花ト蝶》と同じ構図で上掲作品が“蝶と貝殻”シリーズの出発点とも見て取れるとか。
所蔵品の展示。目新しいものではありませんが三好作品の代表作が並ぶと壮観です。
三岸好太郎《道化役者》1932(昭和7)。お馴染みの作品。現存する三岸作品で最大のものだそうです。
筆彩素描集『蝶と貝殻』(1934年)より《ヴィーナスと蝶》。
独立美術協会「第4回展覧会(昭和9年)」目録。
三岸好太郎《飛ぶ蝶》1934年。
絵の解説が併せて掲示されていました。
【mima-no-me #みまのめ〈VOL.8〉】(展示室2F)。
“北海道ゆかりの若い作家を紹介するシリーズ企画8回目。
今年は20代から30代の4名の作家を紹介、新鮮な感覚と多彩な表現に光をあてます。
今年は20代から30代の4名の作家を紹介、新鮮な感覚と多彩な表現に光をあてます。
拡散、収束を繰り返す放射状の形態をさまざまな支持体に描き出し、命の蠢きや、宇宙の広がりを感じさせる空間を表現する石川潤。
作家が感じた不思議さ不気味さを可愛らしいキャラクターに託して表現する小林龍一。
ふとした日常の片隅に人の痕跡を感じ、緻密な描写で描き上げる仲村うてな。
リアルに描かれた人物を中心に画家が日常で遭遇した様々な事象や心情を風景として織り込む安田祐子。
いずれの作家もそれぞれの表現を掘り下げて、活躍の場を広げつつあります。本展を通して、才能ある若い芸術家の「今」をご覧いただければ幸いです。”
“拡散、収束を繰り返す放射状の形態をさまざまな支持体に描き出し、命の蠢きや、宇宙の広がりを感じさせる空間を表現する”石川潤氏の作品。
“リアルに描かれた人物を中心に画家が日常で遭遇した様々な事象や心情を風景として織り込む”安田祐子氏の作品展示。
安田祐子《いつか儚い空》2022年。
安田祐子《長月のささやき》2022年。
“作家が感じた不思議さ不気味さを可愛らしいキャラクターに託して表現する”小林龍一氏の作品展示。
小林龍一《deer》2022年。
小林龍一《polar berrrrra》2022年。
“ふとした日常の片隅に人の痕跡を感じ、緻密な描写で描き上げる”仲村うてな《行帰》2022年。
仲村うてな《無意識の連続/生活》2021年。
鑑賞後は「北海道知事公館」の庭を経由して帰宅しました。所蔵品展《蝶を追いかけて》は改めて三好作品の代表作をじっくり鑑賞できました。また《#みまのめ〈VOL.8〉》は若い才能を紹介・展示する良い機会だと思いました。結構な美術鑑賞でした。ありがとうございます。
「蝶を追いかけて/#みまのめ〈VOL.8〉」
会期:2022年10月8日(土)~12月4日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日:月曜日、10/11(火) *10/10、11/7の月曜は開館
観覧料:一般510(420)円、高大生250(170)円
*( )内は10名以上の団体料金
*中学生以下、65歳以上無料
*身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方(ミライロID利用可)およびその介護者(1名)などは無料
*高校生は毎週土曜日および学校の活動で利用する場合は無料
開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日:月曜日、10/11(火) *10/10、11/7の月曜は開館
観覧料:一般510(420)円、高大生250(170)円
*( )内は10名以上の団体料金
*中学生以下、65歳以上無料
*身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方(ミライロID利用可)およびその介護者(1名)などは無料
*高校生は毎週土曜日および学校の活動で利用する場合は無料
「北海道立三岸好太郎美術館」
札幌市中央区北2条西15丁目
電話番号 011-644-8901
開館時間 9:30-17:00(展示室への入場は16:30まで)
休館日 月曜日(月曜日が祝日または振替休日のときは開館、翌火曜日は休館)、年末年始(12.29-1.3)、展示替期間等。
料金 特別展をのぞく展覧会の観覧料
一般510(420)円、高大生250(170)円、中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方等は無料
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/mkb/
札幌市中央区北2条西15丁目
電話番号 011-644-8901
開館時間 9:30-17:00(展示室への入場は16:30まで)
休館日 月曜日(月曜日が祝日または振替休日のときは開館、翌火曜日は休館)、年末年始(12.29-1.3)、展示替期間等。
料金 特別展をのぞく展覧会の観覧料
一般510(420)円、高大生250(170)円、中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方等は無料
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/mkb/
(2022.11.22訪問)