フクシア展とユリ展と。～百合が原公園～

約25.4haという広大な敷地を持ち6,400種類ほどの花や植物が育てられている「百合が原公園」。園内には世界中から集められた約100種のユリを観賞できる「世界の百合広場」や札幌の姉妹都市である4都市の造園家が協力した「世界の庭園」などが広がる札幌市を代表するフラワーパークです。

今日は5月に「チューリップとムスカリとペチュニアと」を鑑賞に来て以来の「百合が原公園」です。公園のウェブサイト「お知らせ」によれば6月28日（火）～7月18日（月）までの予定で【ユリ展～原種をはじめとしたユリの紹介～】が、6月21日（火）～8月14日（日）までの予定で【フクシア展～多彩な花色と花形のフクシアコレクション～】が開催されており、更に「世界の百合広場」のユリなども次々に開花をはじめており見どころが満載であるとか。そこで両展示会とユリなどを鑑賞すべく訪問することにしました。今日も時間の都合の良いバス便で地下鉄東豊線「栄町駅」から中央バスでやってきました。 

フクシア展とユリ展の会場である温室のある「百合が原 緑のセンター」。 

「百合が原公園」は第39回全国都市緑化北海道フェア「ガーデンフェスタ2022」（６月25日～7月24日）の協賛会場の一つ。上掲写真の「緑のセンター」前も含め公園内の5か所に記念撮影が楽しめるフォトフレームが設置されているそうです。

温室の入口。

「ユリ展」は入って左奥の「大温室」、「フクシア展」は入ってすぐの「中温室」が会場のようです。

 

【ユリ展～原種をはじめとしたユリの紹介～】

まずは「大温室」の「ユリ展」へ。

会場は「大温室」の更に奥の位置です。今回の展示会では北海道や日本で作出されたハイブリッドのユリを中心に展示しているそうです。

見事なユリが並んでいます。

《アジアテックハイブリッド‘北の星’ 》。

《アジアテックハイブリッド‘レッド ブライアン’ 》。

《アジアテックハイブリッド‘ドルチェ’》。

《アジアテックハイブリッド‘ウィークライアン’》。

今回の展示会ではユリ協会の協力で過去に開催したユリの講習会で作出することができた受講生の作品を披露するという初の試みを実施しているそうです。こちらユリ協会会員・故板垣寿夫氏が作出され奥様が命名されたユリ。

《アジアテックハイブリッド‘ナミ’》。

同じく《アジアテックハイブリッド‘ドリーム’》。どちらも見事な色合いです。

また会場の一角には国内の野生のユリを保護しそれらを品種改良に活用する取り組みを行っているという酪農学園大学のコーナーもありました。原種のミチノクヒメユリとの交配種などが展示されています。 

《酪農学園大学作品　草千里》。

【フクシア展～多彩な花色と花形のフクシアコレクション～】

続いて「中温室」の「フクシア展」へ。 

フクシアは英名では「Lady’s eardrops（貴婦人のイヤリング）」とも呼ばれるそうで吊るしスタイルでの展示が目を惹きます。丁度観光バスでやってきた何かのツアー客が鑑賞していましたが皆さん口々に「すごいわね！」と感心していました。全く同感です。

フクシア《エルシッド》。情熱の色です。

同《サウスゲート》。

フラメンコの衣装のような《ダークアイズ》。

アイドル衣装のような《ニューファッシネーション》。

白とピンクの花が浮いているような《イグルーメイド》。

《スーザン》。

花の雰囲気が名前そのままの《ティンカーベル》。　

《レッドスパイダー》と華やかな会場の様子でした。

【世界の百合広場】

雨も少し小降りになってきたようなので屋外へ。「世界の百合広場」にユリを見にいきます。少しずつ開花はしてきていますが群生して咲いているのはまだ少数です。その一つ中央花壇の《ドノバン》。

周回路の《サニーモーニング》。

そして《タケシマユリ》です。

韓国の鬱陵島にのみ自生しているとされるユリで早咲きです。

近くで咲いていた薄桃色の《ササユリ》。ユリのイメージぴったりの花です。

「百合が原公園」の6月25日付「お知らせ」では“公園内各所のバラ花壇が見頃を迎えています”と出ており期待もしたのですが各所を周った感じでは少し見頃を過ぎていました。ただモニュメント「北の森たち」を囲む「バラ花壇」はまだ見頃でした。

最後に公園のシンボルのサイロへ。「ガーデンフェスタ2022」の協賛会場としての企画として花壇が造られていました。

サイロを背景に酪農風景も再現しておりフォトフレームも設置され記念撮影に人気のようでした。本日は以上です。

ユリ展にフクシア展ともに見応えがありました。ユリはハイブリッド品種が中心ということもあり鮮やかで印象的な花が多く、フクシアは圧倒的な存在感でした。屋外のユリも咲き始めつつあり広大な公園全体に咲き揃う今後が期待できそうでした。8月下旬まで楽しめるということですので期間中に再度訪問を考えます。ありがとうございました。 

【百合が原公園】
札幌市北区百合が原公園210番地
「百合が原公園管理事務所」
［営業時間］8:45～17:15
［Tel］011-772-4722
（２０２２．６．２９訪問）