虚血性腸炎にかかり9日間入院したので、その状況を書き留めておきます。私自身、入院期間中に他の方々の虚血性腸炎のブログの書き込みをかなり参考にしましたので、もし突然の入院に不安に思われている方のご参考になればと・・
1日目
■発症
それは8月30日の明け方3:00のことでした。
寝ていたところで、突然、腹痛とともに目覚める。下痢かも。。とトイレに駆け込む。。。が、まったくでない。いつもなら下痢のときはすぐにお腹が下っておしまいなのに。しかも、お腹が非常に痛い。汗までたらだら。。やっとお腹が下った感じだが、なんとなくすっきりしない。しばらくすると、やっぱりなんかお腹が痛いので、再度トイレに。が、今度はなんと下血。でも、それほど量も多くないので気のせいと思い込むことに。でも、お腹はなんとなく痛い中 うつらうつら。。
朝5時。ゴルフに出かける主人の目覚ましが鳴る。。お腹は痛い。。トイレに駆け込む、、コップ半分くらいの量の下血。。これはダメだ。。トイレから出て主人に
「ごめん、下血してる。だめかも。。」(あとから考えると何がダメなのかよくわからない。。)
「うーん、どうしよう。ゴルフで近所のA部長を送らなくちゃいけない。。」
で、もともと車を出す予定でなかったN先輩に急きょ「家内の具合が悪くなって病院に連れかないといけない。Aさんをそっちに連れてくので車出していただきゴルフには二人でお願いします。」と伝えて、まずA部長をN先輩の家に送りに一度主人は外出。
その間約40分、痛みの中、救急病院をipadで検索。西新宿の大学病院か、ちょっと大きい近所のN病院か。。と考えるうちに主人が戻る。救急車呼ぶ?と聞かれてipad渡してこれで調べて。。というとなぜか電話し始める。あとで聞くと、ipadの画面にあったのがN病院の緊急外来についてだったので、そこに電話しろという意味だったのかと思って電話したらしい。電話でいろいろ会話しているのを聞くとN病院は今は救急車来てないからすぐみられるとのことで、車で移動。その間もお腹は痛い。。
■緊急外来へ
病院に到着。が、一足遅れで救急車に先を越されてしまう。30分くらい緊急外来の椅子に横になり待つ。やっと診察。若い女性医師(あとあとで調べてみると研修医の方でした)。問診から始めるが、イマイチはっきりしない模様。うう、早くなんとかして。。というところで、ベテラン看護師が「先生お呼びしますか?」と女性医師に。ん?この人は医師ではないのか??と思っていると主治医となる男性医師I君登場。症状を会話している模様。とにかく点滴打って血液検査してという指示らしい。この女性医師が最初点滴打とうとして針をさすが、うまくいかない。私はもともと血管が細いので献血もいつも大変なんです。。。するとベテラン看護師が「私やります」と交代。今度はばっちり。最初からそうしてほしかった。。
今度はI男性医師の問診。「お腹診ますね。」お腹押される。。おへその下あたりが痛む。。次に、「痔とか言われたことはないですか?」「ないですが。。」「お尻を見せてください」ということで直腸を診られる。「痔も多少あるからそれで血が出てるかもしれないけど、CTとってみますか?」。そんな痔とか下の方の痛みじゃないもん。「撮ります」と伝えてCTへ。ずるずると点滴台を引きずりながら痛みを抱えてそ~っと歩く。CT室にて造影剤を注射され、撮影。また、待合まで戻り待っていると呼ばれる。しかもご家族も一緒に。。と言われて不安満載。I先生がCT写真を見せながら解説するには、「よくわからないかもしれませんが、大腸がむくんでいることがわかります。虚血性腸炎です。治療は腸を休めてあげるしかないので、入院して絶食点滴安静するしかないです。入院と聞いてびっくりしたかもしれませんが。。」
がーん。。
仕事も頭をかすめましたが、とてもじゃないが、30分おきの激痛と下血では自宅にいるのも不安だし会社にも行けない。「はい。。」ということで入院決定! この時点で9時前後。
ほどなく事務の方が来て、「個室にしますか?相部屋にしますか?」と聞かれ、頻繁にトイレにいくことや、日々帰りの時間が読めない主人に来てもらうとなると、「個室で。。」と。差額ベッド代約15000円。痛い。看護師さんが「入院にあたり、レントゲンと血液検査、心電図とりますね」と。車いす登場。看護師さんが押してくれて高速移動。それぞれの箇所をぐるぐる回るうちに「部屋の用意ができたので病室あがりましょう」と言われ、病室へ。
■入院
部屋は結構広いが、病院自体が古いのでかなり年季が入った部屋。が、必要最低限のものは完備。ベッドは電動で頭、足、ベッドそのものの上下が可能になるフランスベッド。TVもついてる。洗面台、冷蔵庫もある。しばらくすると、看護師さんがきて「じゃ、点滴変えます」。先ほどまでは生理食塩水っぽいものでしたが、今度はブドウ糖と抗生剤。「トイレに行くのが大変だったり間に合わなかったら部屋のトイレ使ってくださいね」。
「え?!トイレあるんですか?」「これです」おまるの椅子版てところでしょうか。最終的にどうしても。。ってなったら使うかなぁ。だってウォシュレットがないからつらい。まぁ、ずるずると点滴台をひきずってトイレには行けることがわかったので、可能な限りトイレまで歩くことに。このころから、1時間おきくらいにトイレに行き、毎回コップ4分の1くらいの下血。あーあ。
月曜日から約1週間、会社を休むため部下に連絡。
昼過ぎくらいになったら、緊急外来で対応してくれた主治医の男性医師I君登場。「お腹が痛かったら痛み止めいれますので遠慮なくいってください」とは言われたけど、どの程度の痛みだったら言えばいいのか測りかねて。。しばらくは我慢する。。でも、夕方には耐えられず、痛みどめの点滴を追加してもらいました。さらには、テンションの高い熱血医師登場。責任者かな?とりあえず、外科の1番ということでG1医師としておきます。ほぼ毎日様子を見に来てくださいました。
一方、突然の入院だったので主人が一度帰宅し必要になりそうなものを持ってくる。来週末の研修の課題図書3冊、会社にアクセスするためのPC一式、携帯やiPhone充電器など。部屋にはインターネットのモジュラージャックがあったので、イーサーケーブルと簡易WIFIアンテナを持ち込み複数台の機器でネットを利用。しかし、間欠的に襲ってくる痛みのため、本やネットなどをやれる状況はまったくなし。TVのニュース見るか、音楽聞く程度。
痛みどめの点滴をさらに寝る前にもお願いする。今朝はほぼ明け方4時ごろから寝てないので、9時の消灯、就寝。長い1日でした。あっという間に眠りにつきました。。