恐怖のU君３

小学６年になった頃、
みんなＵ君が卒業したことを喜んでいましたが

「中学になると、又、Ｕ君がいてるな～」

と心配になったものでした

その後、Ｕ君が鑑別所に入れられ、
隣町にへ転校したと聞いて
歓喜していました

しかし、時は流れ中学２年になったある日
学校から帰ろうとしたら

友達が慌てて走ってきて

「ヤバイ、表にＵ君がきてるぞ
しかも、ややこしい子分みたいなんも何人か連れてきてるぞ」


と言いました。

「うわ～嫌やな～会いたくないな～」

とみんなで言ってました。。

こっそりと、みんなで見に行くと、更に背が伸びたＵ君が見えました。

なんと、白のスーツにサングラス、
オールバックという
エルビス・プレスリーかドラマ「スクールウォーズ」に出ていた
番長の水原の初登場のシーンかという服装をしていました
↑今思えばこんな服装をしている中学２年ってどうなんでしょう

３人の隣の中学の子分もみんな悪そうで、
今出て行くとヤバイという事になり
少し様子を見ていました。

違う友達の情報では1つ上の学年のＷ君が
Ｕ君にすでにシバかれたという情報も入ってきました。

しばらくして、姿が見えなくなったので
急いで帰り、細い路地に入ると
なんとＵ君軍団と出会ってしまったのです

Ｕ君は「おまえら、金出せ」
と低い渋い声でカツアゲをしてきたのです。

咄嗟に友達が「ないです」と言うと
「そしたら、ジャンプしてみろ」
（当時の定番フルコースです）
と言ってきました。

ジャンプするとチャりんチャリンと小銭の音がして

「お前ら、嘘つくな～音してるやんけ」

とスゴンできました

ヤバイと心の中で思ってると、
Ｕ君は、僕らの顔を思い出したのか

「お前ら、俺のこと知ってるか？」

と聞いてきたので
「はい、知ってます。Ｕ君ですよね」
と言うと
「やっぱり、お前らやったんかそしたらええわ」

と間一髪思い出してくれて助かったのでした

その後、じゃあなと手を挙げて
ハリウッド・スターのようにポケットに手を入れて
肩を揺すりながら去っていきました。

あれから、会っていませんが、
今はどうなっているのか興味があります？

まあ大体、予想はつきますが・・・