The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

野外ミッション、充実感とともに完了!

2012年10月24日 | ライブレポート
先日のミナミホイールの際に知り合ったとある方から、バンドメンバーみんな仲が良さそうだな、と言われた。
聞けばその方は自身がバンドを組んでいた時は、ステージ上以外では結構プライベートの時間をお互い尊重していたという。
それはそれで仲が悪いというわけではないけれど、その方曰く「ずっと一緒にいるのはちょっとつらかった」とのことだ。

ひで氏です。

アランスミシーバンドは多分仲がいい。
ライブのリハが終わっても全員でどこかに行こうとするし、打ち合わせと称しては誰かの家に集まったり、飲食店になだれ込んではくだらない話を延々として、
実際の打ち合わせは終了10分前くらいから始まる。



気まずい雰囲気で終わったのはそう、一度だけ覚えている。
いつものように最後にばたばたと打ち合わせを済ませていたときだ。
もとやん氏が突然全く見当はずれのことを言った。

すかさずヒゲ氏が突っ込む「お前なにいうてんねん、あほか」、と。
するともとやん氏、

「いや、ちゃうねん、俺最近ほんま多くてさ~ 聞き間違い。」

しかしよくよく聞くと(具体的になんだっか忘れたが)、もとやんの説明によるとそれは単なる聞き間違いではないことが明らかになってきた。
極端な例だがいわばこちらが「りんご」といったのを「パンダ」と言ったものと理解して話をし始める、というようなことだ。

こういう時、ヒゲ氏は容赦がない。
「お前あほか、それ聞き間違いちゃうやんけ!」

しかしもとやんはあくまで「いやいや、ほんまに多くて~聞き間違いが。耳がなんか調子悪くて」

と譲らない。ヒゲ氏はより攻撃の手を強め、「な、ようちゃん、かしゃん、それ聞き間違いっていわんよなぁ?」

ヨウジ:「ああ、うん。。。」

ひで:「もとやん、それは耳じゃなくて、脳のほうの。。。」

この日だけは全員で沈黙して終了した。


とまあなぜこんな思い出話のようなことをするのかというと、みな楽しく創作活動が続けられることにこの上ない喜びをこの頃特に感じるからである。

というのも、先日行われたけいはんな記念公園での野外ライブにおいて、
アランスミシーバンド史上初めて、我々はステージ上でかつてないほどの「危険」を体験したのだ。

リハーサルの時、ベースヒゲ氏が近づいてきてこう言った。

「おれ、虫大好きやけどこれはちょっとやばいわ」

そういうヒゲ氏のすぐ後ろにある木を見て目を疑った。
そこには「スズメバチ注意!」の看板、そして音を立てて飛び回るオオスズメバチ。

公園側の方も当然看板を掲げてるぐらいなので認識はあり、
「近づいて刺激しない限りは大丈夫ですので」とのことだった。

これまでありとあらゆるステージを経験してきたが、これは初めての体験だ。
演奏中もしハチに襲われたら。。。などと当然考えたが、不思議なことにいざ演奏が始まればすっかり忘れていた。
要は気合で乗り切ったのである。

実際に暑かったのだがそれを上回る暑い演奏ができたのではないかと思う。
この日はほかのバンドさんはもちろん、異色の共演者がいた。高校生の吹奏楽部である。

広い公園をものすごい精度の隊列を組みながら演奏してマーチする様は圧巻で、
末恐ろしいほどのパワーを感じた。スズメバチどころではなかった。

その高校生たちの中にも我々の音楽に感動して話しかけてくれた数人がいて、
お互い感じるものがあったのだなと思うとうれしくなる。何より勇気をもって話しかけてくれたことが凄いと思うし、うれしい限りだ。

この日は東日本大震災チャリティイベント。
主催者の熱い想いに賛同した出演者や出店者、そして訪れたお客さんも買い物をすることで間接的に寄付をすることになる。
こういう前提の中に生まれる不思議な一体感やパワーというものがあって、本当に意義のあるライブだった。

こういうイベントが続いていけばいいなあ、と思う。


全力のライブミッションをコンプリートしてスズメバチの恐怖から解放されたあとは、
心地よい疲労とともに帰宅、ヨウジ氏となぜか二人でクライマックスシリーズを堪能、そのまま深い眠りについた。


SETLIST
1. Collegetown Bagels
2. Looking At You
3. Get Back
4. スノーマン
5. Driving Waltz
6. 蛍
7. The Sound of Your Voice
8. It's Not So Bad













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