
とある練習の日、スタジオに入ったあと受け付けロビーでくつろいでいると、
ヨウジ氏が手品を始めたと言うのだ。
言いながらポケットに手を入れたのを見て、私ひで氏は思わず時計を見た。23時15分である。終電まで15分程度。不安がよぎる。
ヨウジ氏はおもむろに右ポケットから何やらコインマジックの道具のような物を出した。
専用の道具があるというだけで胡散臭さは倍増するが、ヨウジ氏が普段こういうものを持ち歩いていたとしても違和感がないのが不思議だ。
こういう場合誰かが聞いてやらなければならない。たまたま目の前に座っていたヒゲ氏、そして立っていた私ひで氏が犠牲となった。

いかにも、と言った感じで出した道具を見せる。小さな丸い、円柱の金属だ。中には何もない。
「まあ、ほら、こういう風に。。。何もないやんか。それが。。。」
と言いながら全く慣れない手つきでその金属片を持ち直す。
指が震えている。
こんなたどたどしいマジックは初めてだ、と思っていると、ヨウジ氏の口からまさかの言葉が出た。
「あ、あかん。。。」
途中であきらめるマジック、こんな恥ずかしいことはない。
そして続けて彼の口から出た言葉はさらに耳を疑うものであった。
「布がいるわ」
震える指を見せながら途中で隠し布を要求するマジックなぞ聞いたことがない。
ヒゲ氏も私ひで氏はもう笑いが止まらなくなり、私は仕方なく鞄からポケットティッシュを取り出し、ヨウジ氏に渡すため一枚引き抜こうと目を切った瞬間、
ジャラーンと机の上に100円玉数枚が散らばった。
何が起こったのかよくわからず、ヨウジ氏の顔を見ると見たことのないドヤ顔である。
さっきの布云々は演出だったのか、窮地から一転形勢が良くなったのか、なんなのか判別できない。
そして気付いた。
もともと存在そのものがマジックみたいな男のマジックを理解しようとするのがおこがましいというものだ。
おそらくこれはこれで完成形なのだ。
ある意味新しい形のマジックなのかもしれない。
このとき図らずも爆笑してしまった私ひで氏の反応に味をしめたのか、
その後、先日の奈良白ちゃんハウスのライブ終了後、
ちょっと目を離すとマジックをお客さんにまで披露し始めているヨウジ氏がいた。

何やら嫌な予感が雨雲のように私ひで氏の頭を覆い始めたのは言うまでもない。
ヨウジ氏が手品を始めたと言うのだ。
言いながらポケットに手を入れたのを見て、私ひで氏は思わず時計を見た。23時15分である。終電まで15分程度。不安がよぎる。
ヨウジ氏はおもむろに右ポケットから何やらコインマジックの道具のような物を出した。
専用の道具があるというだけで胡散臭さは倍増するが、ヨウジ氏が普段こういうものを持ち歩いていたとしても違和感がないのが不思議だ。
こういう場合誰かが聞いてやらなければならない。たまたま目の前に座っていたヒゲ氏、そして立っていた私ひで氏が犠牲となった。

いかにも、と言った感じで出した道具を見せる。小さな丸い、円柱の金属だ。中には何もない。
「まあ、ほら、こういう風に。。。何もないやんか。それが。。。」
と言いながら全く慣れない手つきでその金属片を持ち直す。
指が震えている。
こんなたどたどしいマジックは初めてだ、と思っていると、ヨウジ氏の口からまさかの言葉が出た。
「あ、あかん。。。」
途中であきらめるマジック、こんな恥ずかしいことはない。
そして続けて彼の口から出た言葉はさらに耳を疑うものであった。
「布がいるわ」
震える指を見せながら途中で隠し布を要求するマジックなぞ聞いたことがない。
ヒゲ氏も私ひで氏はもう笑いが止まらなくなり、私は仕方なく鞄からポケットティッシュを取り出し、ヨウジ氏に渡すため一枚引き抜こうと目を切った瞬間、
ジャラーンと机の上に100円玉数枚が散らばった。
何が起こったのかよくわからず、ヨウジ氏の顔を見ると見たことのないドヤ顔である。
さっきの布云々は演出だったのか、窮地から一転形勢が良くなったのか、なんなのか判別できない。
そして気付いた。
もともと存在そのものがマジックみたいな男のマジックを理解しようとするのがおこがましいというものだ。
おそらくこれはこれで完成形なのだ。
ある意味新しい形のマジックなのかもしれない。
このとき図らずも爆笑してしまった私ひで氏の反応に味をしめたのか、
その後、先日の奈良白ちゃんハウスのライブ終了後、
ちょっと目を離すとマジックをお客さんにまで披露し始めているヨウジ氏がいた。

何やら嫌な予感が雨雲のように私ひで氏の頭を覆い始めたのは言うまでもない。
かっしーさんが爆笑のタイミングで
読んでいたわたしも、
笑いが込み上げてきたのですが
次の瞬間、なぜかゾクっときました…
次回のライヴで、その真相を
伺いたいと思います♪
次回、その目で確認していただくしかないですね!
お楽しみに!笑